コロナ

【コロナ対策】ウイルスと菌の違い、製薬業界での対策は?

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新型コロナウイルスのニュースが止むことがない毎日ですが、そもそもウイルスとは何なのでしょうか。

細菌とは何が違うのでしょうか?今回は様々な文献を引用しながら、そんな疑問にお答えしたいと思います。

ウイルスとは

ウイルスは細胞膜を持たず、タンパク質の殻をだけを持つ非常に小さな「生き物」です。

括弧書きにしたのは、自分だけでは複製(増殖)できず、他の細胞に侵入しなければ増えることができないという性質を持つためです。小器官を持たないので非生物と扱われることもあります。

サイズは数十nm〜数百nmとされています。nmはナノメートルという単位で、1mmの100万分の1です。今回の新型コロナウイルス のサイズは、文献によっても違うのですが、以下のものだと60~140nmという報告でした。これはインフルエンザウイルスとほぼ同じです。

⇒ 参考:国立感染症研究所 コロナウイルス とは(外部リンク)

細菌とは

では、同じ感染性を持つものでも、細菌とは一体なんなのでしょうか。

英語ではバクテリアと言いますが、細胞膜を持ち、核を持たないものが該当します。大きさは0.5-5µmほどと言われており、大腸菌だと長さが3~4µmほどだそうです。

ウイルスと異なり自己増殖できます。

⇒ 参考:神奈川県衛生研究所 細菌の構造と大きさ(外部リンク)

ウイルスとの違いは以下のリンクが参考になります。

⇒ 参考:AMR臨床リファレンスセンター 細菌とウイルス(外部リンク)

⇒ 参考:サラヤ株式会社 細菌・ウイルス(外部リンク)

人間にとってはどちらも微生物なのですが、細菌とウイルスは大きさと増え方が違います。

ちなみに、ほとんどの風邪の原因はなんらかのウイルスで、基本的には対症療法による治療です。一方で細菌性の病気や症状には、病院で抗生物質が処方されますが、これは細菌にのみ効く薬のことです。

風邪の症状の中でも、細菌性と診断されたときにのみ抗生物質が出されているはずです。

医療・製薬業界のウイルス、細菌対策は?

ここまで読んでいただいた皆様は「医療・製薬業界の現場ではどう対策しているのだろう?」と思われたのではないでしょうか?

一般に日本の医薬品製造業においてはGMP(Good Manufacturing Plactice)の遵守が求められています。

これは医薬品(に限らないのですが)の適正製造規範のことで、厚生労働省は「原材料の入庫から、製品の製造・加工、出荷に至るまでのすべての過程で、製品が適切かつ安全に作られ、一定の品質が保証されるように、事業者が遵守する必要のある基準」と定義しています。

⇒ 参考:GMP査察の実態(外部リンク)

GMPについて解説するとそれだけで大変長くなってしまうので、今回は空気と水における細菌・ウイルス対策について、機械的にどう対応しているか触れたいと思います。

まず作業環境における空気についてです。

外部空気や循環空気のためどの現場でも空調機が設置されていますが、製薬や食品、半導体業界ではより細かなフィルターが設置されています。

フィルターサイズ5µmとか、平均捕集率85%といった表記方法がされていて、現場の作業グレードごとの基準に合わせたフィルターを選定します(実際にはWHOなどのGMP規格で示されたクラス分けに従ってフィルター選定を行う様に推奨されています)。

一般に、空調設備でウイルス除去を行おうとは考えられてないようです。

参考:WHO 空調システムに関する GMP指針(外部リンク)

では滅菌水などはどういった基準で作られているのでしょうか?

飲料水や、医薬用精製水、注射用水はそれぞれ異なるグレードの物理的・化学的ろ過が行われています。細菌の物理的捕捉については、数µmの孔径フィルターが用いられるのですが、ウイルス除去用にはさらに目の細かなフィルターが用いられます(旭化成のプラノバ®️など)

まとめ

  • ウイルスは細胞膜を持たず、タンパク質の殻をだけを持つ非常に小さな「生き物」。
  • 菌は細胞膜を持ち、核を持たないもの。
  • 製薬業界ではそれらを区別せずグレードに分けて対策を講じている。

ウイルスと菌は似ているようで、明確に分けられているようです。

今回は新型コロナと直接関係のないトピックでしたが、ウイルスについての理解が深まれば幸いです。

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エコおじい

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