電験三種は難しすぎる!
電験三種の勉強を始めたばかりの頃はほとんどの方がこのように感じるのではないでしょうか?
私も電験三種の参考書を開いた最初のころは専門用語だらけで全く内容が理解できず、先の長さに嫌気がさしたのをよく覚えています。
この記事では、電験三種を難しすぎると感じているあなたのために、そう感じてしまう理由やおすすめの勉強法について詳しく解説します。
こんな方におすすめ
- 電験三種の勉強がつらい
- 電験三種が難しすぎて勉強しても成長が感じられない
- 電験三種の合格を諦めようか迷っている
電験三種は難しすぎるのか?
まず、電験三種は難しすぎるのかというと、全体の合格率が10%を割っていることから考えて1発で合格するにはかなり難易度が高い資格と言えます。
電験三種と同じような工業系の資格の合格率を並べてみると次のようになります。
- 電験三種:約10%
- 電気工事士:約50%
- エネルギー管理士:約25%
- 公害防止管理者:約30%
- 技術士:約10%
技術士と同じ合格率と考えるとかなり難しい資格に思いますね。
ただ、電験三種自体は誰でも受験することができ、受験者も多いことからあまり勉強していない人も多くなり、合格率は必然的に低くなると考えられます。
また、電験三種の場合は科目合格制度により3回分は合格科目を免除されるので、数回に分けて合格を目指せば多少難易度は下がります。
とはいえ、しっかりと全科目勉強しないと合格できないことには変わりないので、電験三種をはじめて学ぶあなたが「難しすぎる」と感じることは当然です。
電験三種が難しすぎると感じる理由
私が実際に勉強を進めていく中で、最初の頃になぜ自分が「電験三種は難しすぎる」と感じたのかを考えると次のような理由が挙げられます。
試験範囲が広い
電験三種は理論、電力、機械、法規の4科目で構成されますがそれぞれの科目の内容が濃く全てを一度に勉強しようと思うと試験範囲はかなり広くなります。
試験で出る問題数は1科目20問程度とそこまで多くないものの、一つ一つの設問は全体を満遍なく学んでいないと解答できないものばかりです。
逆に言うと電験三種に合格できるレベルになれば仕事で扱う電気の概略はほぼ理解できる状態になっていると言えます。
自分ではそれなりに勉強したつもりでもページ数にすると数ページしか進んでおらず、勉強を始めたすぐのころはゴールの見えない戦いを強いられることとなります。
専門用語が多すぎる
普段、電気分野の仕事をしている方なら問題ありませんが、電顕三種では位相の遅れ、進み、インダクタンス、リアクタンスアドミタンスととにかく専門用語が当たり前のように出てきて、初心者にとってはかなりとっつきにくいです。
「○○という現象は○○が原因で起こります。」という解説を見ても、そもそも解説の中に出てくる用語の意味が分からないので、そこから調べることとなり理解するのにかなり時間がかかります。
まずは、ひとつひとつの専門用語の意味や目的を理解するところから始める必要があります。
本質が理解できていないと解けない
実際に一通りの学習を終了して過去問演習をしていると良く分かるのですが、電験三種では単に公式暗記をしていれば解けるという問題は少なく「電気にはどのような性質があるか」ということをよく理解していないと解けない問題が多いです。
例えば理論の問題だと、真面目に解けば時間がかかるものが文章の中に隠されたヒントを利用すると一瞬で解けてしまうようなものが複数問出題されています。
そのため、短期間に公式を丸暗記するという方法では合格は難しくなり、過去問演習に移るまでの時間が長いというのも電験三種の特徴です。
数学の基礎知識が求められる
電験三種は電気に関する資格ですが、三角関数や虚数、連立方程式など高校生レベルの基礎的な数学知識が求められます。
中高生時代に数学が苦手だったという方や社会人になって数学の知識を忘れてしまったという方にとってはそれらも学びなおす必要があります。
数学的の基礎知識がない場合は式変形などで躓くので、最初のうちに合わせて数学の学習を進めておかなければいけません。
理論科目で躓くと全滅する
電験三種は電気の基本的な電気の性質を学ぶ理論科目で躓くと他の科目の内容がほとんど理解できません。ただ、理論科目だけを学ぶと計算問題ばかりで嫌になり、勉強を続けるのが難しくなるというジレンマに陥ります。
各科目ごとに分かれているというよりは理論科目を筆頭にすべての科目がリンクしているので、全体を理解するまでに時間がかかります。
逆に言うと理論課目の内容をマスターできると後は暗記も多くなるので勉強が比較的スムーズに進みます。
電験三種が難しすぎると感じる状況から脱却する方法
電験三種は非常に範囲が広く、電気の性質が理解できないと解説すら分からないので最初は難しすぎるように感じますが、全体の概要が理解できればひとつひとつはそこまで難しい事を言っているわけではないことに気づきます。
なので「電験三種が難しすぎてやる気が起きない」という状況から脱するためには「絶対に諦めずにコツコツと勉強を続ける」ことです。
私の経験則ですが、電験三種の勉強を進めていく上では次のような成長カーブを描くように思います。
最初は専門用語の意味すら良く分からず、勉強しても自分の成長を感じられないのでつらい時期が続きますがある時を境に話の内容が理解できるようになります。
理解できれば後はその内容を繰り返して理解度を高めていき、問題演習と組み合わせれば、自身の成長を感じられるようになるため勉強自体はあまりつらくなくなります。
つまり、最初の「何を言っているのか分からないつらい時期」を如何に乗り切るかが、電験三種に合格できるかの鍵を握っているように思います。
電験三種が難しすぎるという方にお勧めな勉強法
電験三種の勉強を続けるのに必要なことは「最初のつらい時期」をどうやって乗り切るかが全てです。
その時期さえ乗り切ってしまえばあとはこれまでにかけてきた時間を無駄にしたくないという心理が働き、勉強のハードルはかなり下がります。
「最初のつらい時期」をストレスなく乗り切る方法、それは動画解説付きの通信教育の活用です。
私と同じように「電験三種が難しすぎる、これからいくら自分で勉強しても合格できる気がしない」という方にとってはかなりおすすめの教材です。
ここからは通信教育のメリット、デメリットについて解説します。
通信教育を活用するメリット
解説動画付きの通信教育がおすすめな理由は
通信教育がおすすめな理由
- 文字では理解できない基礎の部分を丁寧に解説してもらえる。
- 聞き流し学習で初期の辛い時期を乗り切れる。
- 全体を体系的に学ぶことが出来る。
- 隙間時間を活用できる。
- 電気だけでなく数学の講座もついている。
- 勉強のハードルが低くなる。
私は通信講座の解説動画を毎日朝の通勤中に理論、電力、機械、法規を満遍なく順番に1.5倍速で何度も繰り返し再生して勉強しました。
最初は理解できない箇所があっても気にせず何周もしていると段々聞いたことのある内容ばかりになっていき、全科目の知識がどんどんつながっていくのを感じます。
もちろん、それだけでは問題が解けるわけではないので問題演習は自分で行う必要がありますが、最初の「難しすぎる」と感じる時期はすべてこれだけで乗り切れるように思います。
社会人の貴重な休日を利用して勉強するわけでもなく、通勤時間に聞き流しているだけなので勉強を始めるハードルもとても低く継続的に取り組むことが可能です。
何とか合格してやると張り切って参考書を買ったはいいものの、いざ勉強を始めるとやる気がなくなり、参考書がきれいなまま試験に挑むという事態は避けることが出来ます。
通信教育を活用するデメリット
逆に通信教育を利用するデメリットはたった一つだけ
教材費がかかる。
これだけです。電験三種の通信講座は大体10万円前後するので参考書で独学をすることと比べると多少費用がかさみます。
私としては独学でやった場合と比べてはるかに学習の効率は上がるので相当安い投資だと思いますが、この費用をどう取るかはあなた次第という感じです。
ただ、独学で色々な参考書を使って勉強した結果、何年も合格できず結局通信講座を購入することになったという事態は避けていただければなと思います。
まとめ
- 電験三種は範囲が広く難しいが本質を理解できれば内容自体はそこまで難しくない。
- 電験三種の勉強は最初のつらい時期を如何に乗り切るかが重要。
- 独学が辛いという方はSATの通信講座はとてもおすすめ。
私はまだ電験三種に挑戦中の身なので偉そうなことは言えませんが、通信講座を使い倒している立場としては最初のつらい時期を耐えながら独学に苦しむぐらいなら未来への投資だと思って通信講座を活用すれば確実に学習の効率が上がるのに勿体ないなと思います。
逆に独学だと「合格」が全く見えず諦めていた自信があります。
是非、電験三種が難しすぎると感じている方は購入を検討してみてはいかがでしょうか。
実際に使用している教材についてはこちらで詳しくレビューしているので興味のある方は合わせてどうぞ。
【電験三種】SAT電験三種の講座を有資格者が徹底レビュー
続きを見る