プラント業界

通信講座

【資格】エネルギー管理士が難しすぎると感じる原因とおすすめ勉強法

エネルギー管理士は難しすぎる! エネルギー管理士の勉強を始めたばかりの頃はほとんどの方がこのように感じるのではないでしょうか? 私もエネルギー管理士の参考書を開いた最初のころは専門用語だらけで全く内容が理解できず、先の長さに嫌気がさしたのをよく覚えています。 エコおじい私も実際に合格するまでに3年もかかっています。 この記事では、エネルギー管理士を難しすぎると感じているあなたのために、そう感じてしまう理由やおすすめの勉強法について詳しく解説します。 こんな方におすすめ エネルギー管理士の勉強がつらい エネ ...

業務

【業務】計画図と製作図の違い、使い分けは?

プラント設計の際に作成する図面には大きく分けて計画図と製作図があります。どちらも設計者にとっては重要な図面ですが、それぞれに目的が違います。 この記事では、プラント設計における計画図と製作図の違いについて解説します。 計画図とは 計画図とは、設計の初期段階で作成する図面で全体の構想や概要を伝えるために作成する図面です。 例えば、配置計画図の場合、図面には次のような情報が記載されます。 主要な機器の中心の配置基準点からの距離 機器の脚位置 各機器のメンテナンススペース(機器の抜きし代等) 主要配管の取り回し ...

発電機

【発電機】モータリングとは何か、対策は?

発電機は通常、電力を系統に供給しますが、何らかの事情により電力を受け取ると電動機として稼働します。 この記事では発電機のモータリングとは何かについて解説しています。 発電機のモータリングとは 発電機のモータリングとは、発電機が他の電源から電力の供給を受けて、電動機として回転する現象のことを言います。 通常の蒸気タービン発電機の場合、高温高圧の蒸気がガバナを通って蒸気タービンに供給され、蒸気の熱落差により、発電機が仕事をして電力を系統に送ります。 これが、ボイラー等の事情により供給する蒸気量が不足すると、発 ...

転職

【業務】プラントエンジニアに向いていない人の特徴7選

プラントエンジニアは理系の職種の中では比較的収入も高く、将来的になりたいという方もいるかと思います。 ただ、どの職業でもそうですが、それぞれには向き不向きがあり、選択を誤ると自分が想像していたことと違うなどということが良くあります。 そこでこの記事では実際にプラント業界で長年働いている筆者がプラントエンジニアに向いていない人の特徴について解説します。 プラントエンジニアへの就職や転職を考えている方にとって参考になれば幸いです。 プラントエンジニアに向いていない人の特徴7選 プラントエンジニアに向いていない ...

業務

【業務】製缶品とは何か、プラントの中での役割は?

プラントを構成する重要な構造体の1つに製缶品があります。 この記事では製缶品とは何か、役割や手配の手順について解説します。 製缶品とは 製缶品とは、鉄やステンレスなどの金属を加工することで作られた容器や架台などの事を言います。 プラントは主に建築業者が作る建屋や空調設備、メーカーが作る機械、それらを繋ぐ配管や電線によって構成されますが、これらでカバーできない架台や簡易なタンクなどは特注仕様の製缶品によって補われます。 例えば、コンベヤなどの機器を据え付ける場合、コンベヤと最低限のメンテナンス歩廊はメーカー ...

タービン

【タービン】復水器とは何か、種類や役割について解説

火力発電所などに設置される非常に重要な熱交換器の一つに復水器があります。 この記事では、復水器とは何か、その役割や種類について解説します。 復水器とは 復水器とはタービンで仕事を終えた蒸気を冷却し、凝縮させるための大型の熱交換器です。 ランキンサイクルで発電を行う場合に利用されます。一般的には冷却水を循環させて蒸気の持つ凝縮潜熱を冷却塔で排熱するのがほとんどですが、水源が確保できないなどの理由から空気冷却などを行う場合もあります。 復水器の器内をどれだけ高真空にできるかによって発電所全体の効率が大きく変わ ...

制御盤

【制御盤】現場制御盤とは何か、設置する目的は?

機器を動かす制御盤の1つに「現場操作盤」があります。 この記事では現場操作盤と制御盤の違いやメリット、デメリットについて解説します。 現場操作盤とは 現場操作盤とは機器を操作するための簡易な盤のことを言います。制御盤の場合は、機器の一連の動きがPLCやリレー、調節計等によって制御を行いますが、現場操作盤の場合は「運転、停止」などのような簡易な動きをさせるのが一般的です。 DCSでの中央制御室からの命令と現場操作盤を用いた現場での操作命令の両方を受ける場合は次のような図になります。 現場操作盤には「現場、中 ...

業務

【業務】配管系統図とは何か、その役割は?

プラントの設計が作成する図面の1つに配管系統図があります。 配管系統図と一言で言ってもプラントオーナーとプラントエンジでは役割が違いますが、今回はプラントエンジからみた配管系統図の役割について解説します。 配管系統図とは 配管系統図は機器やバルブの接続方法や位置関係が分かる図面でP&ID(Piping & Instrument Diagram)とも呼ばれます。 配管系統図には主に次のような情報が盛り込まれています。 配管材質、サイズ、厚み 保温の種類、厚み バルブや継ぎ手の種類 取合の形状 設置場所(屋内 ...

業務

【業務】納入仕様書、納入品図とは何か?目的や注意点について

購買仕様書を作成して機器を発注した後、メーカーより提出される重要書類の1つとして納入仕様書があります。 この記事では、納入仕様書とは何かについて解説します。 納入仕様書とは 納入仕様書とは発注契約後に受注側から提出される、実際に納入される機器の仕様や図面をまとめた資料です。 購買仕様書の発行から機器製作開始までの全体の流れを図に表すと次のようになります。 プラントの設計者は、計算により必要な性能を満たすための機器仕様を記載した購買仕様書を発行、それに対しメーカーは自社の設計基準により選定した見積仕様書を提 ...

業務

【業務】見積仕様書とは何か?目的や注意点について

メーカーに機器の選定を依頼した後、提出される書類の1つとして見積仕様書があります。 この記事では、見積仕様書とは何かについて解説します。 見積仕様書とは 見積仕様書とはプラントメーカーの発行する購買仕様書に対して、メーカー側が選定した機器の仕様を表す資料です。主に金額の書かれた見積書と合わせて提出されるのが一般的です。 購買仕様書の発行から機器製作開始までの全体の流れを図に表すと次のようになります。 プラントメーカーの設計がプラントの要求性能を満たすために必要な機器の仕様を購買仕様書に記載して、メーカーは ...

流量計

【流量計】瞬時流量と積算流量の違い、使い分けは?

流量計には様々な型式がありますが、その中でも大きく分けて瞬時流量を示すものと積算流量を示すものの2通りがあります。 この記事では流量計の瞬時流量と積算流量の違いについて解説します。 瞬時流量とは 瞬時流量とはその瞬間に流れている流体の量を表す指標で単位はkg/h、ton/h、L/hなどで表されます。流量計からの信号の種類は4-20mAなどの電流信号とする場合が多いです。 主に工場やプラントで流量を監視したり、制御する場合は瞬時流量が用いられることがほとんどです。制御盤と接続する場合はセンサー電源を共用させ ...

制御弁

【制御弁】タービンバイパス弁とは何か、役割、作動する状況とは

プラントの安定稼働を実現させる弁の1つにタービンバイパス弁があります。 この記事ではタービンバイパス弁とは何か、その役割や作動する状況について解説します。 タービンバイパス弁とは タービンバイパス弁とは主蒸気から蒸気タービンをバイパスさせて直接復水器へ接続するラインに設置する制御弁のことを言います。タービンバイパス弁から主蒸気をバイパスさせ、復水器へ送ることを「蒸気を復水器へダンプする」といいます。 一般的にはタービンが何らかの事情によりトリップした場合に開弁させ、主蒸気配管の急激な圧力変動を抑えることを ...

蒸気

【蒸気】主蒸気とプロセス蒸気の違い、求められる役割は?

工場の自家発電設備などを設ける場合に、蒸気系統を主蒸気とプロセス蒸気に分けている場合があります。 この記事では、主蒸気とプロセス蒸気の違いやそれぞれに求められる特徴について解説します。 主蒸気とは 主蒸気とはボイラーで発生させた高温高圧の過熱蒸気で主に発電用に利用されます。 温度としては約400~600℃程度、圧力は発電方式によりますが20MPaG以上になる場合もあります。ランキンサイクルの効率としてはタービン入口の蒸気温度、圧力が高ければ高いほど熱落差を大きく取れるため、発電効率が上がります。 主蒸気に ...

制御弁

【制御弁】放蒸弁とは何か、役割、作動する状況とは

プラントを安定的に稼働させるために設置される制御弁の1つとして放蒸弁があります。 この記事では放蒸弁とは何か、その役割や作動する状況について解説します。 放蒸弁とは 放蒸弁とは蒸気を放出することで一次側配管の蒸気圧力を下げるために設置される制御弁です。 放蒸弁の一次側に圧力センサーを設置し、設定圧力以上になると放蒸弁が開度を調整しながら放出させる蒸気量を制御し、圧力を一定に保ちます。 放出される蒸気の量によっては流速が100m/s程度と速くなり、騒音が発生するので放蒸弁二次側には騒音低減用のサイレンサが設 ...

ボイラー

【ボイラー】主灰と飛灰の違いとは?

ボイラーや焼却炉などで投入物が燃えた後に出てくる灰は、大きく分けて主灰(しゅばい)と飛灰(ひばい)があります。 この記事では主灰と飛灰の違いについて解説します。 主灰と飛灰の違い 主灰:焼却炉の炉底に落下した灰でボトムアッシュ(bottom ash)とも呼ばれる。 飛灰:風に飛ばされて集塵機などで採取される灰でフライアッシュ(fly ash)とも呼ばれる。 主灰と飛灰の違いを図で表すと次のようになります。 ごみ焼却施設のボイラーを例にとると、主灰はゴミが燃え切った後に最後に底から出てくる灰で、ごみ中に含ま ...

自動制御

【計装】コンデンスポットとは何か?役割は?

蒸気の流量や脱気器の水位を測る際に差圧伝送器などを使用すると、付属品として「コンデンスポット」が付いてきます。 この記事では「コンデンスポット」とは何かについて解説します。 コンデンスポットとは コンデンスポットとは圧力の検出器と配管を繋ぐ導管に設置される金属の容器のことを言い、上の図のように設置します。 コンデンス(condense)は「凝縮する」という意味なので、コンデンスポットの役割は蒸気を凝縮させる容器ということになります。 コンデンスポットの役割としては次のようになります。 蒸気を凝縮させて水( ...

通信講座

【電気分野】SATのエネルギー管理士講座を有資格者が徹底レビュー

2022年8月にSATのエネルギー管理士電気分野が公開されました。 早速教材内容や講義内容についてレビューを行ったので、購入を検討されている方は参考にしてみてください。 SATとは 運営会社の株式会社SATは現場・技術系資格を専門に扱う通信講座の会社です。 設立は2013年設立の比較的新しい会社で本社は大阪府吹田市にあります。数ある国家資格の中で、技術系の国家資格は分かりやすい通信講座が少ないということに目をつけて事業を始めています。 社名:SAT株式会社 事業内容:各種資格の教材作成・販売、資格対策講習 ...

転職

【転職】プラント設計ってどんな仕事?実際の業務内容を徹底解説

プラント設計と聞くと、プラントを設計するということは分かっても具体的にどんな仕事をしているのかイメージが出来ないという方も多いかと思います。 この記事では実際にプラント設計として働く私が一般的なプラント設計の仕事内容について解説したいと思います。 プラント業界に就職や転職を考えている人でプラント設計の仕事に興味があるという方の参考になれば幸いです。 こんな方におすすめ プラント設計の仕事内容が知りたい プラント設計にはどんな人が向いているか気になる プラント設計に就職、転職を考えている こちらの記事は動画 ...

通信講座

【資格】電験三種が難しすぎると感じる原因とおすすめ勉強法

電験三種は難しすぎる! 電験三種の勉強を始めたばかりの頃はほとんどの方がこのように感じるのではないでしょうか? 私も電験三種の参考書を開いた最初のころは専門用語だらけで全く内容が理解できず、先の長さに嫌気がさしたのをよく覚えています。 エコおじい今では隙間時間を使いながら2年間コツコツ勉強をして、科目合格を利用しながら次はほぼ合格出来るというところまで来ました。 この記事では、電験三種を難しすぎると感じているあなたのために、そう感じてしまう理由やおすすめの勉強法について詳しく解説します。 こんな方におすす ...

制御盤

【制御盤】ジャンクションボックス(JB)とは何か、役割は?

複数の機器が一体となったユニットでは電気配線をシンプルにするために「ジャンクションボックス(JB)」が用いられます。 この記事では電気配線におけるジャンクションボックス(JB)とは何か、その役割について解説します。 ジャンクションボックス(JB)とは ジャンクションボックス(JB)とは、電気工事において電線同士を接続させるための箱のことを言います。 複数の機器を配線する際に配線ルートをシンプルにするために用いられ、ジョイントボックスと呼ばれることもあります。 ジャンクションボックスを用いることで、電気配線 ...

業務

【業務】図面の承認返却とは何か?返却すべき期限は?

プラント業界で発注側が受注側に機器を発注する場合には、多くの場合で図面の承認返却が必要です。 「図面の承認返却」は業界では当たり前のように飛び交う用語ですが、新たに業界に入られた方にとっては馴染みのない言葉かもしれません。この記事では図面の承認返却とは何かについて解説します。 図面の承認返却とは 図面の承認返却とは、受注側から発注側へ発行された仕様書や図面に対し「記載の内容で問題ない」ということを承認する目的で書類を返却することを言います。 購買仕様書の発行から発注側、受注側との書類のやり取りを図に表すと ...

自動制御

【自動制御】レベル制御とは何か、特徴や方式について解説します

工場やプラントで最も良く利用されている制御の一つに液面の高さを一定に保つレベル制御があります。 この記事ではレベル制御とは何か、またレベル制御の方式や特徴について解説しています。 レベル制御とは レベル制御とは液体の供給量、又は吐出量を調整することによってタンクなどのレベル(液位)を制御することを言います。 タンク内のレベルを一定にすることで供給元や送り先の負荷変動を吸収することができ、プラントを安定稼働させることが出来ます。また、常に一定の条件でポンプなどを運転することができ、キャビテーションの防止にも ...

プラント業界

理系エンジニア必見!Amazonプライムビデオのおすすめ映画

勉強に疲れたら休憩がてら映画を見たくなることってありますよね。 この記事では数ある動画配信サービスの中でも最高にコスパの良いAmazonプライムビデオで見れるエンジニアにお勧めの映画を紹介します。 私と同じようなプラント、建設、製造業などで働いている人にとっては職種に関わらず間違いなく面白いと感じる映画です。 Amazonプライムビデオとは Amazonプライムビデオは月額500円(年額4,900円)のAmazonプライムに加入することで対象の映画、ドラマ、アニメなどが見放題になるという動画配信サービスで ...

業務

【業務】PDFで注釈をコピペすると回転してしまう理由と対策

PDFファイルの注釈を別のPDFにコピーすると、同じ横向きのファイルでも注釈が90°回転してしまうという経験をされる方は多いのではないでしょうか? この記事では、PDFで注釈をコピペすると回転してしまう理由について解説します。 PDFで注釈をコピペすると回転してしまう PDFで注釈をコピペすると回転してしまう理由はPDFを作成した際に向きが決まっているからのようです。例えば次のようにCADのような図面作成ソフトで横向きのPDFを作成した場合は横向きを基準として向きが決まります。 一方、同じPDFファイルで ...

業務

【業務】プラントノース(PN)とは何か、目的は?

施工図などを見ていると実際の方角とは別に設けられたプラントノース(PN)とい記号が書かれていることが良くあります。 この記事ではプラントの仕事では知っておかなくてなならないプラントノース(PN)とは何かについて解説しています。 プラントノース(PN)とは プラントノースとはプラント建設時などに基準とする方角の事で次のような記号で表します。 矢印の方向が実際の北を表しており、記号の0°がプラントノース(PN)になります。 このようなプラントの基準を設ける理由として、地球上の方角だけでは各機器の位置関係が分か ...

配管

【配管】フランジ規格FFとRFの違い、使い分けは?

バルブや配管を接続するフランジにはJIS10Kなどの後ろにFFやRFという種別が記載されています。 低圧ではFFとRFでどちらを使っても問題ない場面が多いので使い分けが良く分からないという方も多いのではないでしょうか? この記事では、フランジの座面形状を表すFFとRFの違いについて解説します。 FFとRFの違い FF FFはFlat Face(フラットフェイス)の略で上の図のようにガスケットの座面を全面に仕上げたものを言います。主にJIS10K、JIS20K、JPI150、JPI300などの低圧で使用され ...

電気

【電気】シリコンドロッパとは何か?設置する目的について

UPSなどの非常用の蓄電池を設置する制御盤の中には良くシリコンドロッパという機器が設置されています。 この記事ではシリコンドロッパとは何か、設置する目的について解説します。 シリコンドロッパとは シリコンドロッパは直流電圧を降下させる機器で、蓄電池などを設置する場合などに利用されます。シリコンダイオードの電圧降下が電流に関わらず一定であるという特性を利用しています。 一般的にプラントの電気設備では、停電時などに設備を停止させないように制御用電源としてUPS(無停電電源装置)等が設けられています。ただ、UP ...

自動制御

【計装】DI/DO、AI/AO、PI/POとは何か、信号の種類と使い分けについて

DCSや制御盤の設計を行う際に、別の機器との信号やり取りを表す言葉としてDI/DO、AI/AO、PI/POというものがあります。 この記事ではDI/DO、AI/AO、PI/POとは何かについて解説します。 DI/DO、AI/AO、PI/POの違い DI/DO、AI/AO、PI/POは他の機器とやり取りする信号の種類と方向を表す言葉です。DI信号であればDが信号の種類、Iが入出力の方向を表しています。 それぞれの信号のIとOはInputとOutputの略ですが、上の図のようにどちらから見るのかによってIとO ...

配管

【配管】バッファータンクの役割とは?設置するメリットは

給排水系統や空気系統では負荷変動を抑えるためにバッファータンクが良く用いられます。 この記事では排水系統などで良く利用されるバッファータンクについて解説します。 バッファータンクとは バッファータンクとは気体や液体を一時的に貯留させるためのタンクです。レシーバータンクとも呼ばれ、給排水系統や空気系統などに設置されます。 バッファータンクを設けることで、設備のイニシャルコスト低減や工場の安定性を向上させることが出来、大きければ大きいほど変動許容率が上がります。 バッファータンクの役割 バッファータンクの役割 ...

配管

【配管】バケットストレーナーとは何か、メリットデメリットを解説

ポンプや制御弁など重要な機器を保護するためにはストレーナーは必須です。 この記事では大口径の配管に良く採用されているバケットストレーナーとは何か、また、メリットデメリットについて解説します。 バケットストレーナーとは バケットストレーナーはバケット状のメッシュにて流体内の異物を取り除くための機器です。小口径で良く利用されるY型ストレーナに比べると大口径で利用されることが多い機器です。 内部のバケットは上部のカバーを取り外すことで取り出すことができ、定期的に洗浄を行うことで目詰まりなどを防止します。上部のカ ...

電力

【電力】水力発電の出力、揚水発電の電力計算方法は?

この記事では水力発電の出力計算方法と揚水発電の電力計算方法について解説します。 水力発電の出力計算方法 水力発電の出力計算は位置エネルギー(質量m×重力加速度g×高さh)を時間sで割ったものが出力になるというのが基本的な考え方です。 有効落差を求める まず、有効落差を計算します。有効落差は実際の貯水池と放水池の液面高さで決まる総落差から摩擦などにより損失するエネルギー(損失水頭)を引いたものが有効落差となります。 $$有効落差[m]=総落差H[m]ー損失水頭h[m]$$ 実際の損失水頭は配管の形状や材質、 ...

伝熱工学

【伝熱工学】汚れ係数とは何か?

熱交換器やボイラーなどの性能劣化具合を検討する値の一つに汚れ係数があります。この記事では汚れ係数とは何か、どんな場面で利用されるのかについて解説します。 汚れ係数とは 汚れ係数とは伝熱面の汚れによる熱抵抗のことで単位はm2K/Wなどで表されます。 ボイラーや熱交換器などを長期間運転していると伝熱面に錆やスケール等が堆積し伝熱効率が低下します。この時の熱抵抗の値を示すものが汚れ係数です。 伝熱面に堆積した汚れの厚みをl[m]、熱伝導率をλ[W/mK]とすると汚れ係数は次の式で表すことが出来ます。 $$r=\ ...

空気

【空気】空気ダクトの流速計算方法について

空気ダクトの流速は単純に空気量から決まるのではなく、温度と圧力の条件から計算する必要があります。この記事では空気ダクトの流速計算方法と適正流速について解説します。 空気ダクトの流速計算方法 空気ダクトの流速は次のように計算します。 最大流量を決める まずは、空気ダクトの設計を決めます。これは、空気の使用用途によって決まり、使用先で欲しい流量の最大値を設計条件とします。 体積流量を計算する 流速を計算するために単位時間当たりの体積流量を計算します。単位がNm3の場合は、温度と圧力の条件によって体積が変化する ...

熱交換器

【熱交換器】給水加熱器とは。設置するメリット、デメリットについて

現在、多くの火力発電所ではランキンサイクルの中でも再生サイクルが用いられています。 この記事では再生サイクルで必ず用いられる給水加熱器とは何かについて解説します。 給水加熱器とは 給水加熱器とは、蒸気タービンの抽気蒸気を利用してボイラー給水を加熱するための熱交換器です。給水加熱器を設置した熱サイクルを再生サイクルと呼び、発電所で良く利用されるランキンサイクルをより高効率にするものとされています。 一般的に復水器から脱気器までの間に設置するものを給水の圧力から低圧給水加熱器、脱気器からボイラーまでの間に設置 ...

配管

【配管】「静流水」「脈動水」の定義について解説

配管に用いられるバルブの選定時に時折見かける「脈動水」「静流水」と呼ばれる用語があります。この記事ではこれらの用語がどのような状態の水を指しているか解説します。 清流水とは 清流水の定義は次のようになります。 静流水(steady flow) 定義:周期的な変動、脈動のない水流。温度、圧力、速度などが一定を示す状態の水を指します。(バルブ用語(JIS B 0100)) 実際の清流水のイメージを以下の図を使って解説します。 図で配管中を流れている水は、各ポイント(点A-C)によって流速が異なります。 しかし ...

転職

【転職】プラント業界の転職事情、適正年齢、収入、方法は?

プラント業界で働いている自分が転職するとしたらどんな転職先があるのか気になることはないでしょうか。 この記事では、プラント業界で働く人やプラント業界に転職したい人に向けて実際に長年働いている転職経験者の私がプラント業界の転職事情を徹底解説しています。 こんな方におすすめ プラント業界の転職事情が知りたい。 プラント業界に就職、転職したい。 プラント業界に転職すべきかどうか悩んでいる。 プラント業界で働いているけど、どんな転職先があるのか知りたい。 そもそも、プラント業界って何?という方はこちらの記事に詳し ...

業務

【業務】visioで寸法の入った図面を作成する方法

Microsoft visio professionalでは寸法が入った図面を簡単に作成することが出来ます(standardでは寸法の入力が出来ないようです)。 AutoCADほどの詳細な機械図面を作成するのは難しいですが、配置図や計画図、サイズ検討などを行う際には手書きで行うよりも修正がしやすく作業時間を大幅に短縮することが出来ます。 この記事では、Microsoft visioを使って寸法の入った図を作成する方法を解説します。 ページ設定で縮尺と単位を設定する まず、デザイン、ページ設定を開きます。 ...

電気

【電気】相電圧と線間電圧、相電流と線間電流の違いを徹底解説

三相交流回路の特徴の一つとして相電圧、線間電圧、相電流、線電流というものがあります。これらは結線方法によってそれぞれ特性が変わりますが、ただ単に特性を暗記するだけではそれぞれの特性を混同してしまします。 この記事では、相電圧と線間電圧の違い、相電流と線電流の違いについて解説します。 相電圧・線間電圧、相電流・線電流の違い 相電圧・線間電圧、相電流・線電流の違いを一言で表すと次のようになります。 相電圧:一相にかかる電圧 相電流:一相に流れる電流 線間電圧:電源と負荷を結ぶ電線間の電圧 線間電流:電源と負荷 ...

ポンプ

【ポンプ】NPSHとは何か。考え方、計算方法について解説します

ポンプを選定する際に重要な指標としてNPSHがあります。 NPSHの考え方を間違えて、ワンポイントでポンプを選定すると非定常な運転時に異常が発生しポンプが故障するなどの事故につながります。この記事ではポンプのNPSHについて、考え方や計算方法を解説します。 NPSHとは NPSHはNet Positive Suction Headの略でポンプを選定する際に、どの程度の流入水頭を確保できるかを示す指標で単位はm(メートル)で表されます。 NPSHにはNPSH available(有効吸込ヘッド)とNPSH ...

自動制御

【自動制御】圧力制御とは何か、特徴や方式について解説します

工場やプラントで最も良く利用されている制御の一つに圧力制御があります。 この記事では圧力制御とは何か、また圧力制御の方式について解説しています。 圧力制御とは 圧力制御とは、文字通り配管や機器にかかるユーティリティやプロセスの圧力を一定にする制御でほぼすべての工場やプラントなどで良く利用されている制御です。 主にユーティリティを例にとると精度の高い圧力制御を行うことで次のようなメリットが得られます。 空気の圧力制御:制御弁などの制御性の向上 蒸気の圧力制御:一定温度での加熱、流量の安定性向上 水の圧力制御 ...

業務

【必見】プラントエンジニアの勉強におすすめの書籍まとめ

プラントエンジニアは機械、電気、建築、工事と仕事で扱う専門分野が広く日々の勉強が欠かせません。 この記事ではプラント業界で働く方にとって仕事に役立つおすすめ書籍を紹介していきます。実際に買って「これは良い!」と思ったものを厳選して載せているので書籍を探す際に参考にしていただければ幸いです。 機械 やさしいボイラーの教科書 やさしいボイラ-の教科書 /オ-ム社/南雲健治 posted with カエレバ   楽天市場 Amazon Yahooショッピング   書評 ボイラーとは何かというところからボイラーの ...

ポンプ

【ポンプ】ポンプの台数制御とは、仕組み、メリット、デメリットについて解説

液体の輸送に必要な機器であるポンプは工場の稼働状況や時間帯によっても、必要な液量が変わる現場が多いです。 そんな場合はポンプの台数制御を行うという考え方があります。 この記事ではポンプの台数制御とは何か、そのメリットやデメリットについて解説します。 ポンプの台数制御とは ポンプは24時間稼働させることが多く、流体を吐出するには大きなエネルギーが必要です。一方、使用先の必要量(ここでは負荷と呼びます)はいつも最大とは限りません。 そこで無駄なエネルギーを削減するための方法の一つとして「複数台のポンプを設置し ...

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