流量計

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【流量計】瞬時流量と積算流量の違い、使い分けは?

流量計には様々な型式がありますが、その中でも大きく分けて瞬時流量を示すものと積算流量を示すものの2通りがあります。 この記事では流量計の瞬時流量と積算流量の違いについて解説します。 瞬時流量とは 瞬時流量とはその瞬間に流れている流体の量を表す指標で単位はkg/h、ton/h、L/hなどで表されます。流量計からの信号の種類は4-20mAなどの電流信号とする場合が多いです。 主に工場やプラントで流量を監視したり、制御する場合は瞬時流量が用いられることがほとんどです。制御盤と接続する場合はセンサー電源を共用させ ...

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【流量計】蒸気流量計の使い方、補正はなぜ必要?

流量計の種類や測定原理によっては、他のデータによる補正が必要なケースがあります。 今回は蒸気流量計の補正の必要有無について、解説します。 こちらの記事は動画でも解説しているので、動画の方がいいという方はこちらもどうぞ。 蒸気流量計の補正とは? 蒸気の計測を行う流量計にはいくつかの原理があります。 差圧式、渦式、電磁式などがメジャーな型式と言えます。ここの原理については過去の記事でまとめていますので、ぜひご覧ください。 どのタイプも体積を測定するタイプの流量計です。質量を測定するコリオリ式流量計は蒸気には対 ...

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【流量計】静電容量式流量計ってどんな原理?電磁流量計との違いは?

今回は流量計の中でも、静電容量式というタイプの仕組みと用途について解説します。 静電容量式流量計とは? 静電容量式流量計を検索してみると「電磁流量計」のサイトがよく出てきました。 実は静電容量式流量計は、電磁流量計の1種です。何が違うのかというと静電容量式は、計測部の電極が配管の外にあるため液体と電極が直接触れない非接触型という点です。詳しくご説明します。 まず、静電容量とは何を指す言葉なのでしょうか。これは電気容量とも言われるそうですが、どれくらい電荷(静電気の量)を蓄えられるかを表しています。 導電体 ...

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【流量計】コリオリ流量計のメリット、デメリットについて解説!

流量計解説シリーズをいくつか続けてきましたが、今回はコリオリ流量計です。 業界によってはあまり見かけることはないかもしれませんが、面白い仕組みをしていますのでコリオリ流量計について解説していきたいと思います。 コリオリ流量計とは? 構造としては、流体が二股で平行に並んだ細いU字配管(フローチューブ)を通り、再び1本の配管に戻るという形状をしています。(1本の構造のものもあります) 2つのU字管内を流体が流れると、細い配管をねじ曲げようとする力が2つのU字間に対し逆方向に働きます。配管のねじれ角度を計測する ...

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【流量計】容積式流量計って何?どんな仕組みか詳しく解説してみた

流量計について調べたときに、歯車が2つ回る構造のものを見たことがありませんか? 今回はいくつかある流量計の型式の中の一つ、容積式流量計について詳しく解説します。 容積式流量計とは? 容積式流量計には、流量検出部に楕円状の歯車が2つ設置されています。 図で言うと、左から右に流体が流れることで歯車が回り、歯車上部分と下部分を流体が交互に流れていきます。 なぜ容積式と呼ぶかですが、升(ます)がよく例えに用いられます。水やお米を図るイメージをしていただきたいのですが、升で何リットル、何合と計りますよね。容積式流量 ...

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【流量計】差圧式流量計って何?どんな仕組みか詳しく解説してみた

再び流量計の型式・原理解説シリーズです。 今回は現場で一番見かける?と言っても過言ではないほど普及している、差圧式流量計について詳しく解説したいと思います。 なぜよく使われるのか、どんな利点があるのか、皆さんの理解の助けになると嬉しいです。 差圧式流量計とは? 差圧式流量計はその名の通り、流体の圧力差を利用した測定原理をしており、オリフィス式やダイヤフラム式などとも呼ばれます。 配管内部を流れる気体や液体などの流体をイメージしてください。 流れ方向側から、AとBというポイントがあるとすると、配管内に何も遮 ...

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【流量計】面積式流量計って何?どんな仕組みか詳しく解説してみた

流量計の選定をする際にいくつか型式を見かけますよね。今回はシンプルな構造で、実は奥深い、面積式流量計について解説します。 ※ こちらの記事は動画でも解説しています。 面積式流量計とは? 面積式流量計は、差圧式流量計と並んで最も古いタイプの流量計とされています。縦型のガラス管の中にフロートが浮いているのが特徴です。詳しく解説します。 ガラス管は真っ直ぐな円筒方ではなく、テーパー管と呼ばれる下側が細く上部が太い円錐型をしています。配管中の流体の一部、もしくは全てがこのガラス管の下から上へ向けて流れます。 フロ ...

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【流量計】超音波式と電磁式の違いって何?

流量計を設置しようと検討する際、流量計にはいくつかの計測原理があることに気づかれると思います。 そして「結局どれが良いのだろう?」という疑問を持たれますよね? 配管内の流路を邪魔しないタイプの流量計を調べると、超音波流量計と電磁流量計が主に出てきます。この2つ、どんな違いがあるのでしょうか。 今回は、流量計の超音波式と電磁式の違いについて解説してみたいと思います。 超音波流量計とは 超音波とは2万Hz以上の人には聞こえない周波数の音のことを指します。実際にこれより低い周波数も流量計には使われているようです ...

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【流量計】流量計を設置する5つのメリットとは?

熱交換器などの設備を新設するときに、流量計を設置するかどうか迷うことってありますよね? 流量計は価格もそれなりにするので、イニシャルコストを下げるために省かれることも多いです。また、設置をしてもすぐに効果が表れるわけではないというのも事実です。 そこで、今回は設備に流量計を設置するメリットについて解説してみたいと思います。今後の省エネルギーのために是非、流量計の設備への設置を検討してみてください。 流量計を設置するメリット 流量計を設置することによるメリットは次の5つです。 機器の異常が分かる 流量計を設 ...

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【流量計】蒸気の乾き度計の原理と種類についてまとめてみた

加熱のためのユーティリティとして蒸気を使われている現場は多いかと思います。蒸気には「乾き度(dryness)」という指標があるのはご存知ですか? 今回は乾き度とは何か説明します。また、複数ある乾き度計の測定原理についてまとめてみました。 乾き度とは ボイラーで発生させた蒸気は、100%が水の気体というわけではありません。 配管からの放熱で、熱エネルギー損失をしているため上記の一部が液体の水(実際には細かな水滴かと思われます)になっています。 蒸気のうち何%が気体かを表す指標として、乾き度という言葉が用いら ...

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【流量計】積算熱量計とは?使い道や原理について

あなた流量計について調べていたら積算熱量計というものが出てきた。どういう原理?流体の熱量を計算して何に使うんだろう? この記事では積算熱量計とは何か、その使い方について解説してみたいと思います。 積算熱量計とは 積算熱量計は熱交換器を通る流体の流量、入出の温度を測定することで通過熱量を表示することが出来る機器です。 流体の質量流量と比熱が分かれば熱容量が分かるので、そこに温度差を掛けることで通過した熱量を計算することができます。 積算熱量を計算するためには、流量計、温度計×2、演算器が必要ですがそれらがセ ...

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【流量計】カルマン渦って何?原理や活用法について

一定の速さで流れるある流体の中に障害物を置くと、障害物の後方に渦が発生します。この発生する渦をカルマン渦といいます。 今回は流体力学を理解する上で欠かせないカルマン渦について動画を用いながら解説していきたいと思います。 1. カルマン渦とは? カルマン渦はハンガリー出身のアメリカの流体力学者カールマン・トードルにちなんで名づけられたもので、流れの中に障害物を置いたり、固体を動かしたりすると後方に交互に渦の列ができる現象です。 掲げた旗が風でなびいたり、川を流れる葉っぱが石の後ろで回転していたり、風が吹くと ...

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