プラントエンジニアは理系の職種の中では比較的収入も高く、将来的になりたいという方もいるかと思います。
ただ、どの職業でもそうですが、それぞれには向き不向きがあり、選択を誤ると自分が想像していたことと違うなどということが良くあります。
そこでこの記事では実際にプラント業界で長年働いている筆者がプラントエンジニアに向いていない人の特徴について解説します。
プラントエンジニアへの就職や転職を考えている方にとって参考になれば幸いです。
プラントエンジニアに向いていない人の特徴7選
プラントエンジニアに向いていない人の特徴は次のようになります。
地味な作業が苦手
プラントは案件規模も大きく、ダイナミックなイメージがある方も多いかもしれませんが、仕事の大半はとても地味な作業です。
例えば、プラント設計の場合は配管を一本一本拾いながら仕様を決めていく作業や過去の実績を大量のデータの中から必要な情報を拾い、まとめていく作業などが日常的にあります。
パソコンの前に座って地味な作業を粛々と進めるのが苦手という人はプラントエンジニアに向いていません。
整理整頓が出来ない
プラントの仕事は構成する機器が多く、とにかく情報量が多いです。ただ、すべての情報が重要というわけではなく、特に必要でない情報や気にしなくてよい古い情報などが多く混じっています。
これらを取捨選択して、どの資料が必要でどれは不要なのか常に整理整頓をすることが重要です。
整理整頓が苦手な人は、大量の情報に埋もれて作業が発散するので、いつまでも仕事を終わらせることが出来ず、ミスなども多くなります。
どの仕事もそうですが、情報量の多い仕事であればあるほど整理整頓がきっちりできるかが重要になります。
現場現物主義
プラントは実物なので、現地を見る機会もありますがプラントエンジニアにとってプラントの保全などをしている人と比べるとその頻度は多くはありません。
現物を見るよりも図面で確認するということが多いため、現場現物主義の人にとっては向いていないと言えます。
机上だけで多くを結論付ける頭でっかちな業務の進め方が苦手という人にとってプラントエンジニアは不向きと言えます。
専門分野を極めたい
プラントエンジニアは機械、電気、土木、環境、法律と求められる知識の範囲は広いですが、その分広く浅くになりがちで、知識レベルも研究職の方に比べると既存の技術の組み合わせ止まりになります。よってメーカーの研究職などで、世界の誰もがやったことのないことに挑戦したいという方にとっては不向きと言えます。
専門分野を決めて、その分野を極めたいという方にとってはプラントエンジニアは不向きと言えます。
勉強が嫌い
プラントエンジニアの仕事は書類仕事が多く、知らないことをひたすらに調べながら解読する所謂お勉強的な業務も多いです。
よって学生時代に机に座って勉強をするのが苦手だったという方には不向きな仕事と言えます。逆に言うと、大学受験などで一日中自習室で勉強をするのが苦ではなかったという方にとってはとても向いている仕事と言えます。
成果主義で働きたい
プラントは多くの人が関わって初めて建つという性質上、個人の成果が評価されにくい傾向があります。
当然、特定の成果を出した人が出世しやすいということはありますが、給与体系は年功序列が多く、人によってあまり差がつかない傾向にあります。
インセンティブによってやったらやっただけ収入に反映させたいという方にとってプラント業界は不向きです。
コミュニケーションが苦手
プラントは多くの機器の組み合わせによって作られるので、その分多くの人と如何に円滑にコミュニケーションを図るかが重要になります。
プラントを建設する顧客、機器を製造するメーカー、計装担当、工事担当、その他社内部署など、多くの関係者と調整が必要な機会が多々あります。
自分の作業に集中して他の人とはあまりコミュニケーションを取りたくないという人にとってプラントエンジニアは仕事柄不向きです。
まとめ
プラントエンジニアに向いていない人の特徴は
- 地味な作業が苦手
- 整理整頓が出来ない
- 現場現物主義
- 専門分野を極めたい
- 勉強が嫌い
- 成果主義で働きたい
- コミュニケーションが苦手
いかがだったでしょうか。確かに他の職種と比較すると収入は高いですが、これらの特徴に当てはまる状態でプラントエンジニアになると、想定と違っていたなどの理由で苦労する可能性があります。
この特徴に当てはまる場合は、それらを考慮してもやってみたいかどうかを検討してみてください。