プラント業界

デビエーションリストって何?作成する目的は?

更新日:

お客さん
この仕様書を一通り見てもらってからデビエーションリストの作成をお願いします。
あなた
承知しました!・・・ん?デビエーションリストって何だ?・・・

プラント関係の仕事をしている人ならこんな場面に一度は遭遇したことがあるのではないでしょうか?

プラントの設計を行う担当者と仕様について話をする場合には必ずと言っていいほど、デビエーションリストの作成を求められます。今回はデビエーションリストとは何かについて解説してみたいと思います。

こちらの記事は動画でも解説しているので、動画の方がいいという方はこちらもどうぞ。

デビエーションリストとは?

デビエーションリストは、設計仕様書に対して「対応できるものと対応できないもの」をリストにしたものです。プラントでは、配管からバルブや計装機器などが膨大な数取り付けられています。

これらの機器の仕様を統一するために各プラントには設計基準が決められています。ただ、設計基準はすべての機器に共通のため非常に細かく対象の機器には直接関係のない内容まで盛り込まれています。

例えば、溶接のない部品に対して溶接後の検査の方法が書いてあったり、小さな部品に対して機器の名称を記載するタグをつける要求があったりします。これらの細かい要求に対してメーカー側と「その仕様が本当に必要かどうか?」を検討するためにデビエーションリストが使用されます。

ちなみに英語のdeviationとは「逸脱する」という意味の単語です。仕様から逸脱するリストということですね。

デビエーションリストの目的は、設計側とベンダー側でお互いの認識をすり合わせることです。デビエーションリストがなければ、細かい仕様でも反映されていないというクレームにつながり、最悪の場合、裁判等に発展する危険性があります。

2. 実際の流れ

購入仕様書から実際の発注までの流れは次のようになります。

お客さん
この機器を購入したいので、こちらの仕様書をもとに選定お願いします。
メーカー担当
承知しました。いくつか関係ない箇所と対応できない部分があったのでデビエーションリストを作成しました。ご確認お願いします。
お客さん
溶接方法や材質については承知いたしました。記載の通りで問題ありません。ただ、検査書については作成お願いします。
メーカー担当
別途費用が掛かりますがよろしいでしょうか?
お客さん
問題ありません。見積もりに含めておいてください。

このように、細かい仕様書に対して対応できるものと出来ないもの、また有償か無償かを分類してお互いに合意を取ります。それをしっかり文面に残して記録しておくためにデビエーションリストが必要になります。

文章で残しておくことで、何かあった際の責任範囲が明確になるので後々揉めることがなくなります。言った言わないの揉め事は非常に厄介ですからね。

デビエーションリストの作成方法やフォーマットについては各会社でマニュアルやルール持っていることが多いと思いますので上司に相談すればいいかと思います。

また、仕様書は非常に細かいことが多くデビエーションリストの作成も自社内の制作方法などを熟知していないとわからないことが多くあります。若手のうちは、詳しいベテランの話を聞きながら作成することがトラブル防止につながるので、是非相談しながら作成を進めてください。

3. まとめ

  • デビエーションリストは仕様書から外れる項目をリストにしたもの。
  • 作成後は発注側と受注側で合意を取る。
  • 作成するには自社製品に関する深い知識が必要。

デビエーションリストの作成は、若手のころは慣れるまで非常に時間がかかりますが、一つ一つ丁寧に確認しながら進めていきましょう。

プラント関係の仕事は細かいルールが多いですが、それだけ危険で規模の大きいものを取り扱っているというわけです。

プラント業界についてのまとめも作成しましたので良ければこちらもどうぞ。

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エコおじい

プラントエンジニアです。工業技術をどこよりも分かりやすく解説するをテーマに2017年から情報発信をしています。最近、Youtubeも始めました。応援していただけるという方は更新情報などを発信するので、Twitterのフォローお願いします。

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