流量計

【流量計】積算熱量計とは?使い道や原理について

更新日:

あなた
流量計について調べていたら積算熱量計というものが出てきた。どういう原理?流体の熱量を計算して何に使うんだろう?

この記事では積算熱量計とは何か、その使い方について解説してみたいと思います。

積算熱量計とは

積算熱量計は熱交換器を通る流体の流量、入出の温度を測定することで通過熱量を表示することが出来る機器です。

流体の質量流量と比熱が分かれば熱容量が分かるので、そこに温度差を掛けることで通過した熱量を計算することができます。

積算熱量を計算するためには、流量計、温度計×2、演算器が必要ですがそれらがセットになったものを積算熱量計と呼んでいるメーカーもあります。

積算熱量計の使い道

積算熱量計は、最も一般的なもので熱供給事業の料金計算などに使用されます。熱供給事業は、一ヵ所で多量の蒸気や温水を作り出し、それを各使用先に送ることで、個々で製造するよりも効率を高くなるという発想から行われている事業です。

例えば温水を利用する場合、温水の流量だけでは使用した燃料代の計算が出来ないので、原水の温度、流量、昇温後の温水の温度を計測することで利用した燃料を熱量から計算することができます。ガス代などもそうですが、当然、夏場よりも冬場の燃料代の方が高くなることになります。

また、一ヵ所で温水を作り出し、それを各場所で暖房に利用し、冷めた温水を再加熱するというシステムの場合も、行きと還りの温度と流量を測定することで各場所でどの程度の熱量が奪われたかを計算することができます。

【伝熱工学】熱容量って何?大きいものと小さいものの違いは?

ある物体の温度を1℃(K)上げるのに必要なエネルギーを熱容量といいます。単位はkJ/Kで表されます。 ...

続きを見る

積算熱量計は水以外にも使える?

積算熱量計は基本的に水のみで使用されることが多いです。

流量計の計測できる値はあくまで体積流量計なので、水以外の圧縮性流体の場合、温度ごとの比体積情報が必要となり、事前にデータが必要になります。

シーケンサなどを利用してプログラムを組めば可能かもしれませんが、価格が高価になるため、基本的には温度による体積の変動が少ない水で利用されることが多いです。

まとめ

  • 積算熱量計は通過熱量を計算できる機器
  • 熱供給などで使用燃料を計算する場合に利用する
  • 水以外の圧縮性流体では通常利用できない

積算熱量計は、普段あまりなじみのない機器ですが、熱供給などでは水道メーター同様に利用されることが多いです。

原理は単純ですが、計算ロジックがおかしいと支払い金額が変わったりすることもあるので選定に注意が必要な機器です。

2020/6/8

【流量計】蒸気流量計の使い方、補正はなぜ必要?

流量計の種類や測定原理によっては、他のデータによる補正が必要なケースがあります。 今回は蒸気流量計の補正の必要有無について、解説します。 こちらの記事は動画でも解説しているので、動画の方がいいという方はこちらもどうぞ。 チャンネル登録はこちら 目次蒸気流量計の補正とは?補正機能がないとどうなる?まとめ 蒸気流量計の補正とは? 蒸気の計測を行う流量計にはいくつかの原理があります。 差圧式、渦式、電磁式などがメジャーな型式と言えます。ここの原理については過去の記事でまとめていますので、ぜひご覧ください。 どの ...

ReadMore

2020/2/3

【流量計】静電容量式流量計ってどんな原理?電磁流量計との違いは?

今回は流量計の中でも、静電容量式というタイプの仕組みと用途について解説します。 目次静電容量式流量計とは?静電容量式流量計のメリットは?静電容量式流量計のデメリットは?まとめ 静電容量式流量計とは? 静電容量式流量計を検索してみると「電磁流量計」のサイトがよく出てきました。 実は静電容量式流量計は、電磁流量計の1種です。何が違うのかというと静電容量式は、計測部の電極が配管の外にあるため液体と電極が直接触れない非接触型という点です。詳しくご説明します。 まず、静電容量とは何を指す言葉なのでしょうか。これは電 ...

ReadMore

2020/3/6

【流量計】質量流量計?コリオリ流量計について解説!

流量計解説シリーズをいくつか続けてきましたが、今回はコリオリ流量計です。 業界によってはあまり見かけることはないかもしれませんが、面白い仕組みをしていますのでコリオリ流量計について解説していきたいと思います。 目次コリオリ流量計とは?コリオリの力とは?コリオリ流量計のメリットコリオリ流量計のデメリットまとめ コリオリ流量計とは? 構造としては、流体が二股で平行に並んだ細いU字配管(フローチューブ)を通り、再び1本の配管に戻るという形状をしています。(1本の構造のものもあります) 2つのU字管内を流体が流れ ...

ReadMore

2020/1/31

【流量計】容積式流量計って何?どんな仕組みか詳しく解説してみた

流量計について調べたときに、歯車が2つ回る構造のものを見たことがありませんか? 今回はいくつかある流量計の型式の中の一つ、容積式流量計について詳しく解説します。 目次容積式流量計とは?容積式流量計のメリット容積式流量計のデメリットまとめ 容積式流量計とは? 容積式流量計には、流量検出部に楕円状の歯車が2つ設置されています。 図で言うと、左から右に流体が流れることで歯車が回り、歯車上部分と下部分を流体が交互に流れていきます。 なぜ容積式と呼ぶかですが、升(ます)がよく例えに用いられます。水やお米を図るイメー ...

ReadMore

2020/1/19

【流量計】差圧式流量計って何?どんな仕組みか詳しく解説してみた

再び流量計の型式・原理解説シリーズです。 今回は現場で一番見かける?と言っても過言ではないほど普及している、差圧式流量計について詳しく解説したいと思います。 なぜよく使われるのか、どんな利点があるのか、皆さんの理解の助けになると嬉しいです。 目次差圧式流量計とは?差圧式流量計のメリットは?差圧式流量計のデメリットは?まとめ 差圧式流量計とは? 差圧式流量計はその名の通り、流体の圧力差を利用した測定原理をしており、オリフィス式やダイヤフラム式などとも呼ばれます。 配管内部を流れる気体や液体などの流体をイメー ...

ReadMore

お勧め専門誌

   

   

SNSアカウント

エネ管.com

更新情報が届いたりチャット機能が利用出来ます。
是非、登録をお願いします!

Youtubeチャンネル登録

Twitterでフォロー

LINEで登録



おすすめ通信講座

エネルギー管理士熱分野講座

・効率よく短期間で確実に合格したい
・スマホを使ってすき間時間に勉強したい
・独学だけでは分かりにくい

そんな方にお勧めの通信講座です。

現場技術の資格を取るなら!おすすめ通信講座

最短で資格を取得するためには、いかに効率よく学習するかが重要です。現場技術系の資格取得をサポートするおすすめの通信講座を紹介します。

シンプルで分かりやすいテキスト『SAT』

現場技術系専門の通信講座です。イラストを多用したシンプルで分かりやすいテキストと動画がセットになっています。

価格もお手頃で、特に熱力学などを学んだことのない初学者におすすめの通信講座です。

エネルギー管理士以外にも電験や衛生管理者など25の資格の通信講座を展開しています。

現場系通信講座の老舗『JTEX』

40年の実績がある現場系通信講座の老舗です。動画はなく、レポート提出形式の通信講座になります。価格もお手頃でテキストが分かりやすいと評判です。

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

エコおじい

プラント系エンジニアです。2017年から工業技術に関する情報をまとめて発信しています。最近、Youtubeも始めました。応援していただけるという方は更新情報などを発信するので、Twitterのフォローお願いします。

おすすめ記事

1

あなたエネルギー管理士の資格を最短で取得したい。でも、熱力学や流体工学を学んだことがないので、独学だ ...

2

これからエネルギー管理士試験を受けるあなたのために、最短時間でエネルギー管理士に合格する方法を紹介し ...

-流量計

Copyright© エネ管.com , 2020 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.