制御盤

【制御盤】設備の電圧400V、200V、100V、24Vは何が違う?使い分けは?

電気機器を選定していると、同じ電動弁やポンプでも200V仕様と100V仕様があったりして、どっちを選べばいいのかわからないことってありますよね?

今回は、電気機器の電圧の考え方についての記事を書きたいと思います。

1. 電力と電圧、電流の関係

まず、電気が行う仕事は次の式で表すことができます。

$$P[kW]=V[V]×I[A]$$

P:電力、V:電圧、I:電流

つまり、同じ仕事を行う場合、電圧が高ければ高いほど流れる電流を小さくすることができます。電流を小さくできれば次のようなメリットが得られます。

  • ケーブルを細くできる
  • 電圧降下、熱損失を小さくできる

ただ、電圧が大きくなると感電した際に人の生命にかかわるリスクが出てきます。人は体内に0.1Aの電流が流れると死亡すると言われていますが、オームの法則V=RIを考えると電圧が高ければ高いほど、電流が流れやすくなるということが分かると思います。

ポンプの電流値なども上の式で計算することができます。

【ポンプ】電流値は何で決まる?高い時と低い時の違いは?

目次ポンプと電流値の関係ポンプの電流値で何が分かる?ポンプの定格電流とはまとめ ポンプの異常を検知す ...

2. 400V、200V、100V、24Vの使い分けは?

実際のところ、使い分けの方法は特に決められたものはありません。

同じ機器で200Vや100Vがあった場合は、どちらでも同じ動きが出来るので好きな方を選ぶという事になります。

例えば、機器を設置したい場所の近くに200Vの電源取り出しがあったとします。そこに100Vの電動弁を設置しようと思うと、制御盤の中で200Vから100Vへ降圧させるための変圧器(トランス)が必要になります。

そのため、コスト削減を考えると、元電圧と同じ機器を選定したほうが良いし、安全面を考えると100Vにしたほうが良いという事になります。

大型の機器になればなるほど、必要な仕事量が大きくなるので高圧の電源が求められます。逆に小型のセンサーや家庭で利用する家電などは部品の耐圧なども考慮して24Vなどの低圧電源で設計されていることが多いです。

家庭で利用する機器でも冷蔵庫やエアコンなどの大型の機器は100Vや200Vの電源を利用しますが、パソコンなどは内部に変圧器が入っており、降圧して利用しています。

計装の電圧は工場ごとに、ある決められた値がある場合があるので一度決まりがないか確認してみましょう。

【制御盤】パワーサプライとは?原理や方式、使用例は?

目次1. パワーサプライとは?2.パワーサプライにおけるキーワード3. パワーサプライの原理4. パ ...

3. まとめ

  • 電圧は高いほうが電流を小さくできるが感電リスクが上がる
  • 同じ機器で複数のラインナップがある場合は元電源を基準に選ぶ
  • 工場ごとに決まりがある場合があるので確認が必要

こう考えると、電気も蒸気も水も考え方が同じなので理解しやすいですね。

電圧の選定に迷った際は是非参考にしていただければと思います。

制御盤

2021/4/30

【制御盤】UPSって何?無停電電源装置の役割とは?

目次UPSとはUPSの役割突発的な電圧低下による装置停止対策生産データの保守 UPSの種類常時インバータ給電方式ラインインタラクティブ方式常時商用給電方式まとめ 生産用の制御システムを考えるときに、「停電が起きたらどうしよう?」という懸念がある装置があります。 突発的に止まることで、重要データを維持したい、製品や装置に対して安全な状態で停止したいなどの場合、UPSの導入を検討してください。 今回は、制御盤内に設置するUPSとは何かについて解説したいと思います。 チャンネル登録はこちら UPSとは UPSは ...

ReadMore

制御盤

2020/4/11

【制御盤】制御盤電気配線における、内線と外線の違いとは?

目次制御盤の内線とは制御盤の外線とは内線・外線を分ける理由まとめ 現場で使う機器のコントロールを担う制御盤。 よく見ると外から接続される配線群があり、制御盤内を開けると無数の配線があるのが確認できます。これらの配線にはどんな役割や基準があるのでしょうか。 今回は、制御盤の内線と外線の違いについて詳しく解説してみたいと思います。 こちらの記事は動画でも解説しているので、動画の方がいいという方はこちらもどうぞ。 チャンネル登録はこちら 制御盤の内線とは 制御盤の中にはスイッチ、リレー、マグネットコンダクターな ...

ReadMore

制御盤

2020/5/17

【制御盤】アイソレータって何?役割、用途を解説

目次アイソレータの役割アイソレータの原理アイソレータの用途絶縁ノイズ除去回り込み防止まとめ 電気、制御系の業務をしていると「アイソレータ」という言葉を聞くことがないでしょうか。 今回はアイソレータとは何かについて、基礎的な部分の解説をしていきます。 チャンネル登録はこちら アイソレータの役割 英語でisolateというと「分離する、絶縁する」といった意味があります。 計装関係におけるアイソレータは信号線間の直流を遮断し、絶縁する部品のことを指します。 アイソレータは単一方向の信号を伝送しますが、逆向きの信 ...

ReadMore

制御盤

2020/2/27

【制御盤】今さら聞けないリニアライザの目的とは?

目次リニアライザとはリニアライザの使用例まとめ 制御盤を開けると中に入っている「リニアライザ」。他の配線スペースを広く取るために多くの場合、縦長の物が多いかと思います。 これがどんな役割を果たしているかご存知ですか?あまり基礎的な部分に触れたサイトがなかったので、リニアライザについてまとめてみました。 こちらの記事は動画でも解説しているので、動画の方がいいという方はこちらもどうぞ。 チャンネル登録はこちら リニアライザとは リニアとは直線という意味の言葉です。(リニアモーターカーは、モーターを帯状に並べ、 ...

ReadMore

制御盤

2020/7/30

【制御盤】リレーシーケンスとPLCの違い、使い分けは?

目次リレーシーケンスとはPLC制御とはリレーシーケンスとPLCの使い分けまとめ 制御盤を使って工場の設備を運転する場合の制御方式として、大きく分けてリレーシーケンスとPLC制御があります。 最近では制御機構も複雑化してきたことからPLCが使用される場合が多いですが、場合によってはリレーシーケンスの方がコストが安く抑えられる場合もあります。 今回は、リレーシーケンスとPLC制御の使い分けについてメリットデメリットをまとめてみたいと思います。 こちらの記事は動画でも解説しているので、動画の方がいいという方はこ ...

ReadMore

技術系資格取得を目指す方必見!おすすめ通信講座

最短で資格を取得するためには、いかに効率よく学習するかが重要です。モチベーションを維持しながら最短で資格取得を目指すなら通信講座を利用するのもおすすめです。

シンプルで分かりやすいテキストSAT『エネルギー管理士熱分野』

現場技術系専門の通信講座です。イラストを多用したシンプルで分かりやすいテキストと動画がセットになっています。

価格もお手頃で、特に熱力学などを学んだことのない初学者におすすめの通信講座です。

エネルギー管理士以外にも電験や衛生管理者など25の資格の通信講座を展開しています。

電験取得を目指すならSAT『第三種電気主任技術者講座』

イメージしにくい交流回路についても多様なイラストと解説動画で詳しく解説してくれます。独学ではなかなか勉強が進まないという方に特におすすめの講座です。電気について詳しく学べるので実務で電気を使うという方には最適な教材です。

技術系資格の最高峰SAT『技術士合格講座』

論文添削やZOOMマンツーマン指導が付いており、面接対策もWeb上で行うことが出来ます。また、テキストは毎年改定されているので常に最新の教材で勉強することが出来ます。

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

エコおじい

プラントエンジニアです。工業技術をどこよりも分かりやすく解説するをテーマに2017年から情報発信をしています。最近、Youtubeも始めました。応援していただけるという方は更新情報などを発信するので、Twitterのフォローお願いします。

おすすめ記事

1

目次1. エネルギー管理士試験の合格体験談1-1. ほぼ無勉強で受験~1年目~1-2. 過去問を中心 ...

2

目次SATとはSATの通信講座の特徴WebやDVDで講義動画が見られるシンプルで分かりやすいテキスト ...

3

目次SATとはSATの通信講座の特徴WebやDVDで講義動画が見られるシンプルで分かりやすいテキスト ...

-制御盤

© 2021 エネ管.com Powered by AFFINGER5