こんにちわ。
突然ですが、工場保全の仕事って結構複雑で難しいですよね?
私も工場の保全関係の仕事について何年もたちますが、いまだにトラブルの原因を追究するのに日々頭を悩ませています。考えないといけないこと多すぎ・・・。
あなたも現場でこんな経験ってありませんか?
- 「せっかく機器を更新したのにまたすぐに壊れた。」
- 「現場スタッフに異常が起きたと言われたけど何が異常なのかさっぱりわからない。」
- 「え?調査するためにこんな狭いところに入っていくの?」
- 「電気機器の故障って複雑すぎてさっぱりわからん。」
- 「せっかく改善しても数字で残さないと評価されない。」
私はこんなことばかりの日々です。正直なところ「そんなに言うなら自分で直してくれよ」と思うこともよくあります。上手く動いて当たり前、異常があれば怒られる、保全の仕事は褒められる事がありません。
こんなことならクレームもあるとはいえ、お客さんに感謝される営業職のほうがやりがいがあるんじゃないか?
そう思うことも多々あります。実際にその通りかもしれません。
しかし、1つ1つ考えられるトラブルの要因を潰していって、
真の原因を突き止めたときの気持ちよさってすごくないですか?
全てのトラブルが解決した後に飲むビールは最高です。
さて、日々トラブルを改善したり、トラブルが発生しないように点検をする保全の仕事ですが、異常を検知するためには色々な数値を抑えていく必要があります。
この記事では工場の保全に必ず役立つおすすめの便利グッズを紹介したいと思います。
是非、便利グッズをフル活用して日々の業務に役立ててください。
\新たな便利グッズがあればどんどん追加していきたいと思います。/
1. 磁石・フック付き懐中電灯
まずは、磁石・フック付きの懐中電灯です。
工場の設備は、人が見学するために作られているわけではないので、狭くて暗いところがたくさんあります。
ヘルメットにつけるタイプのライトもいいですが、止まって作業をする場合は配管に張り付けたり、手すりにかけることが出来る懐中電灯が便利です。
想像しているよりも明るくて、値段も安いのでひとりにひとつ持っていてもいいものかと思います。
2. 聴診棒
聴診棒も結構使えます。
- この配管本当に流れてる?
- このバルブ漏れてない?
そんな時に聴診棒を当てると、流れている音が分かるので便利です。シンプルでアナログな機器なので数値には残せませんが、直感的に扱うことが出来るので便利です。
使う人によって使い方が大きく変わるのも聴診棒の特徴ですね。値段もお手頃なのでおすすめです。
3. 表面温度計
表面温度計もとても便利です。
のちほどご紹介する放射温度計も便利ですが、放射温度計は赤外線を反射するような機器の温度測定には向いていません。
本来は高温になっていないといけない箇所が低温になっていたり、回転機が普段ではないような温度になっていたりと異常を検知するときには表面温度が必須です。
また、温度センサーや温度計の値が正しいのかどうかも表面温度計を用いれば確認することができます。
表面温度計は、ただ押し当てるだけの簡易な操作です。こちらの動画を見れば表面温度計の使い方が分かるので載せておきます。
4. 放射温度計
放射温度計も表面温度計と同様でかなり便利です。
表面温度計では届かない高所の温度も測定することができます。測定原理上、出来るだけ赤外線を反射しない黒色の箇所を狙って測定したほうが誤差が少なくなります。
最近ではこちらの動画のように、サーモビジョンで視覚的に温度を見ることができる機種も出ています。値段は少しお高いですが、異常が画像で分かるのはとても貴重です。
サーモビジョンの機能が付いていないものであれば値段もお手頃で購入できます。
放射温度計は国内だと電気計測機器大手の日置電機さんが出しているので品質のほうでも安心ですね。
5. 電流発生器
電気機器のトラブルを見つけるときには電流発生器が便利です。
電流発生器と言えば、大型で高価なものが一般的ですが異常を探す目的であれば携帯型のもので十分です。
センサーの測定結果がおかしいと感じたときに調節計がおかしいのか、センサーがおかしいのかを特定出来たり、制御弁やポンプの作動を確認することができます。
参考記事:【自動制御】制御機器に4-20mAを使うのはなぜ?1-5Vとの違いは?
6. スティック型電動ドライバー
電気機器の配線などをいじる場合は、スティック型の電動ドライバーが驚くほど便利です。
通常の電動ドライバーだと入りにくい狭いところでも楽々でねじを回すことができます。
7. クランプメーター
クランプメーターは配線を挟むだけで電流値が分かるので便利です。
通常、テスターで電流値を測定するときは配線を外して直列でつながないといけません。
その場合は、ブレーカーを落として、配線を付け替えて、ブレーカーを入れて・・・といろいろな作業が必要です。
クランプメーターを利用すれば、挟むだけで電流を図ることが出来るので面倒な作業がありません。
電流計の故障や、センサー、制御弁の故障もすぐに特定することが可能です。クランプメーターは保全には必須の機器と言えます。
8. まとめ
いかがだったでしょうか?
既に現場で利用しているという方も多いかもしれません。
工業系の便利グッズは、大量生産ではないので価格が高くなることが多いので、そこまでの価値があるのか疑ってしまいます。
確かに、買ったものの上手く使いこなせない場合は「宝の持ち腐れ」になってしまう事もあります。
ただ、最新機器があればすぐに分かる作業を人が何日もかけて調査しているようでは本末転倒です。
是非、投資だと思って便利機器を使いこなし、効率のいい仕事を目指していきましょう!