熱交換器などの設備を新設するときに、流量計を設置するかどうか迷うことってありますよね?
流量計は価格もそれなりにするので、イニシャルコストを下げるために省かれることも多いです。また、設置をしてもすぐに効果が表れるわけではないというのも事実です。
そこで、今回は設備に流量計を設置するメリットについて解説してみたいと思います。今後の省エネルギーのために是非、流量計の設備への設置を検討してみてください。
流量計を設置するメリット
流量計を設置することによるメリットは次の5つです。
機器の異常が分かる
流量計を設置し。日々流量を管理していれば機器の異常が分かります。
例えば、普段使用しているユーティリティに比べ、ある日の使用量が1.5倍になったという場合は、本来閉めているはずのバルブが開いてたり、製品の温度が異常に低下していたりという事態が考えられます。
流量計の設置がなければ、これらの推測を立てることが出来ず、誰かが気づくまで放置されることになります。
設備にトラブルが発生した場合に流量計が設置してあると、いつから不良になったのかということが分かるので保全の観点から非常に便利です。
改善効果が分かる
流量を記録することで、省エネ対策などを実施した場合に改善効果を定量化することが出来ます。
何かしら改善策を実施する場合には、設備の導入などに費用が掛かることが多いので、改善効果を定量化することで投資採算性などを確認することが出来ます。
採算性を確認できれば、同様の対策を他の設備に展開することもできるのでとても重要です。
無駄が見えるようになる
流量計で日々の流量を監視していると、生産していない時間にも消費しているエネルギーがあるなど、エネルギーの無駄が見えるようになります。
無駄が見えれば、無駄の原因を特定し、改善することが出来るので省エネ対策として有効です。
生産条件を一定にできる
流量を監視せず、手動弁で流量調整を行っている場合、人によって調整度合いが変わり、生産条件が変わってしまうことがあります。
工場では常に同じ品質の製品を連続的に生産することが求められるので、生産条件を一定にすることが重要です。
改善目標が立てられる
現状の使用エネルギーが見えるようになると、現在どれだけのエネルギーを使用している分を何%改善するという改善目標が立てられるようになります。
流量計が設置されていないと、目標も立てられないため、改善策を考えることが出来ません。
まとめ
流量計を設置するメリットは
- 機器の異常が分かる
- 改善効果がわかる
- 無駄が見えるようになる
- 生産条件を一定にできる
- 改善目標が立てられる
流量計を各設備に設置することで、どこでどれだけのエネルギーが使用されているかが分かるようになります。
機器の初期費用はかさみますが、多くのエネルギーを使用する設備などには流量計の設置を検討してみてはいかがでしょうか?
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