機器の据付について記載のある仕様書などに「タッププレート、ボルト、ナットを付属する」などという文言を見たことはないでしょうか?
普段あまり目にすることのない言葉なので、初めて見る人にとっては何に使用するのか分かりにくいかと思います。そこで今回は、機器の据付になぜタッププレートが必要なのかについて解説したいと思います。
タッププレートとは
(出典:Yahooショッピング「リテーニングプレート タップタイプ」)
タッププレートは一般的にタップ(ねじ穴)加工された金属のプレートの事を言います。工事の現場では主に鉄骨上に機器を設置する場合に使用します。
タッププレート自体は様々な機器の部品として使用されますが、今回は機器を据え付ける際に使用するタッププレートについて解説します。
タッププレートの目的
機器の据え付けでタッププレートを使用する場合の目的は、鉄骨と機器をボルトで接続することです。
タッププレートを使用して鉄骨に機器を据付した場合の流れを解説します。
コンクリート基礎の場合
まず、一般的なコンクリート基礎の場合でケミカルアンカーを使用した場合は次のような手順になります。
まずドリルで穴を開け、粉などを取り除いた後にケミカルアンカーを投入します。そこにアンカーボルトを差し込み樹脂が固着した後に機器を据え付けます。
鉄骨の場合
これが鉄骨に据え付ける場合は次のような流れになります。
まず鉄骨の上にタッププレートを置き、溶接で接続します。そこにボルトを立てて機器を設置しナットで止めれば据え付けることが出来ます。直接機器と鉄骨を溶接することもできますが、メンテナンスの事も考えるとタッププレートを使用することで取り外せるようになるので便利です。
最終的には次のような形で鉄骨上に機器が設置されます。

まとめ
- タッププレートはタップ(ねじ穴)加工された金属のプレート
- 鉄骨と機器を接続する際に使用する
- 溶接する場合に比べ、機器の取り外しが容易なのでメンテナンス性が上がる
始めて仕様書を作成したりするときには、分からない言葉が多く混乱していきますが、意味を理解すれば意外と簡単に感じるかもしれません。
一つ一つ着実に理解していきましょう。