電気機器が正しく動いているかどうかを確認する際に、接点が入っているのか入っていないのかを簡易に測定したいと思ったことはありませんか?
実際に接点を入れたり切ったりして、機器全体が上手く動くかを確認すれば済みますが、接点のためだけに毎回機器を動かすのも大ごとです。制御盤などで多く利用されている無電圧接点の場合はテスターを利用すれば簡単に導通確認をすることが出来ます。
今回は、テスターを使って接点が入っているかどうかを確認する方法について書いてみたいと思います。
1. テスターで接点を確認する方法
テスターを利用して接点を確認するためには次の手順で確認します。
- ブレーカーを落とす
- テスターを抵抗測定(Ω)モードにする
- 接点の両端にテスターを当てる
- 接点を入れてみる
- 接点を切ってみる
まず、接点を確認する場合はテスターに過電流が流れて故障しないようにブレーカーを落とします。
その後、テスターを抵抗モードにして接点の両端にテスターのプラスマイナスを当てます。その状態で接点を入れてみると、導通するので抵抗は「0」を示します。
逆にテスターを当てたまま接点を切ると、回路が断線されるので抵抗は無限大になります。このように、テスターの抵抗測定を利用すれば回路の導通確認が非常に簡単に行えます。
2. 接点付き圧力計の場合
例えば、接点付き圧力計の故障を確認するとしましょう。
接点付きの圧力計には、設定圧力以上でON、設定圧力以下でOFFになるノーマルオープン(a接点)もあればその逆の動きをするノーマルクローズ(b接点)もあります。
このような場合、接点の両端子にテスターを当て設定圧力を変化させながら接点が入るか離れるかを確認すれば求めている動きが出来ているかどうかを調べることが出来ます。
3. 接点付き温度計の場合
接点付き温度計の場合も同じように、接点の両端子にテスターを当て、設定温度を現状の示す値に対して上下させれば、接点が入ったり切れたりするので故障しているかどうかを確認することが出来ます。
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【温度センサー】接点付き温度計を利用するメリットと注意点は?
4. まとめ
- テスターで接点を確認するためには「抵抗測定モード」にする
- 端子の両端にテスターを当て抵抗値で導通を確認する
- 設定を変えて接点が入ったり切れたりすることを確認する
いかがだったでしょうか?
制御機器のトラブルシューティングはわかりにくいところが多いですが、テスターを使いこなせば結構いろいろなことが出来ます。接点チェックをされる際は参考にしてみてください。
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