ポンプ

【ポンプ】リアクトル始動法の特徴とは?

止まっているモーターを動かすときに流れる始動電流は、通常運転時よりも負荷が大きいことが知られています。

そのため大型の電動機では、配線設備や遮断器などを過大にしないため、始動電流を小さくするための工夫がされています。今回はそのうちの、リアクトル始動法について解説したいと思います。

リアクトル始動法とは

リアクトル始動法は、比較的大型の電動機に採用される始動方式です。

リアクトルとは、コイルを利用した受動素子の名称で、リアクタンス(reactance、交流回路の電流の流れにくさ)を生じさせる機器を指す言葉です。

電動機の始動時に、リアクトルを経由した回路に電流が流れることで、始動電流を抑えることができます。以下の図は、三相誘導電動機の場合を表しています。

現場で見る多くの電動機で使用されている、スターデルタ始動法については、過去の記事でまとめていますので、こちらもご覧ください。

【ポンプ】スターデルタ始動法の特徴とは?

目次スターデルタ始動法とはスターデルタ始動法の特徴は?スターデルタ始動法が用いられる基準は?回転機の ...

続きを見る

リアクトル始動法の特徴

全ての始動法に共通する目的ですが、始動電力が低減できることがメリットです。

またスター/デルタの切り替え時には、突発的な電流が流れる(突発電流、ショック)ことが知られていますが、リアクトル始動法では常に電圧が印加されている状態(配線が瞬間的に離れることがなく常にどこかがつながっている)を保ちます。

使用するリアクトルのタップの数値(%)によって、始動電流やトルクを調整することが可能です。しかしスターデルタと比較すると、(電流を下げた場合)起動トルクが小さい、(起動トルクを大きくした場合)始動電流の低減効果が小さい、という特徴があります。

また、他の始動方式に比べると低コストとされますが、比較的大きなスペースが必要という欠点もあります。比較的大型の電動機に用いられることが多いですが、大まかな目安としては、次のようになります。

  • 11kW以下 全電圧始動(始動機は用いない)
  • 11kW以上 スターデルタ始動法
  • 45kW以上 リアクトル始動法

産業界で規格があるわけではなく、また始動機の対応可能な容量に幅があり(上記より低いkW数でも使用はできる)、どの形式を採用するかは使用者が任意に決めることができると言えます。

まとめ

  • リアクトル始動法は始動電力を下げるために用いられる方法の一つ
  • 比較的大容量の電動機に用いられる

他にもコンドルファ始動法、一時抵抗始動法と呼ばれる始動形式もありますので、興味がある方は調べてみてください。

技術系資格取得を目指す方必見!おすすめ通信講座

最短で資格を取得するためには、いかに効率よく学習するかが重要です。モチベーションを維持しながら最短で資格取得を目指すなら通信講座を利用するのもおすすめです。

シンプルで分かりやすいテキストSAT『エネルギー管理士熱分野』

現場技術系専門の通信講座です。イラストを多用したシンプルで分かりやすいテキストと動画がセットになっています。

価格もお手頃で、特に熱力学などを学んだことのない初学者におすすめの通信講座です。

エネルギー管理士以外にも電験や衛生管理者など25の資格の通信講座を展開しています。

電験取得を目指すならSAT『第三種電気主任技術者講座』

イメージしにくい交流回路についても多様なイラストと解説動画で詳しく解説してくれます。独学ではなかなか勉強が進まないという方に特におすすめの講座です。電気について詳しく学べるので実務で電気を使うという方には最適な教材です。

技術系資格の最高峰SAT『技術士合格講座』

論文添削やZOOMマンツーマン指導が付いており、面接対策もWeb上で行うことが出来ます。また、テキストは毎年改定されているので常に最新の教材で勉強することが出来ます。

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

エコおじい

プラントエンジニアです。工業技術をどこよりも分かりやすく解説するをテーマに2017年から情報発信をしています。最近、Youtubeも始めました。応援していただけるという方は更新情報などを発信するので、Twitterのフォローお願いします。

おすすめ記事

1

目次1. エネルギー管理士試験の合格体験談1-1. ほぼ無勉強で受験~1年目~1-2. 過去問を中心 ...

2

目次SATとはSATの通信講座の特徴WebやDVDで講義動画が見られるシンプルで分かりやすいテキスト ...

3

目次SATとはSATの通信講座の特徴WebやDVDで講義動画が見られるシンプルで分かりやすいテキスト ...

-ポンプ

© 2021 エネ管.com Powered by AFFINGER5