バルブや配管の接続方式について考えるとき、同じ溶接接続方式でもSW(ソケットウェルド)とBW(バッドウェルド)のどちらが良いのか迷うことってありますよね。
今回は、SW(ソケットウェルド)とBW(バッドウェルド)の使い分けについて解説したいと思います。
SW(ソケットウェルド)とBW(バッドウェルド)の使い分け
まず、SW(ソケットウェルド)とBW(バッドウェルド)の違いは次のようになります。
- SW(ソケットウェルド):差込み溶接式
- BW(バッドウェルド):突合せ溶接式
SW(ソケットウェルド)は差込み溶接式と呼ばれ、配管を差込んだ後、端を溶接する方式で主に50A以下の小口径で使用されます。一方、BW(バッドウェルド)は配管同士を突合せながら溶接を行い接続する方式で主に65A以上の大口径に使用します。
小口径でBW(バッドウェルド)を使用できないのは、小口径の場合、内面側にビードがはみ出した場合に閉塞や流路を阻害するリスクが上がるためです。
エコおじい
但し、溶接強度上はBW(バッドウェルド)の方が優れているので、強度が必要な場合等には小口径の場合でもBW(バッドウェルド)を使用することもあります。
SW(ソケットウェルド)とBW(バッドウェルド)の構造
同じバルブでもSW(ソケットウェルド)とBW(バッドウェルド)どちらにするかによって、接続部の構造が変わります。
例として、ボールバルブの断面を書くと次のようになります。
SW(ソケットウェルド)は配管を差込むために窪んだ構造になっており、BW(バッドウェルド)は溶接後に配管の径が同じになるように先が少し斜めになっています。
両方とも溶接後は内径は同じになります。方式を間違えると接続できなくなるのでバルブを手配する際には間違えないように注意しましょう。
まとめ
- SW(ソケットウェルド)は50A以下の小口径に用いる。
- BW(バッドウェルド)は65A以上の大口径に用いる。
- 溶接方式によって構造が変わるので、バルブ等を手配する際には注意が必要。
配管接続方式は細かい使い分けや規格があるので分かりにくいですが、形式だけで覚えずに、なぜそれが最適なのかを理解しておくのが重要ですね。
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