エコおじい

プラントエンジニアです。「工業技術をどこよりも分かりやすく解説する」をテーマに2017年からブログ、Youtubeで情報発信をしています。現在、5つのブログを運営中。毎月収益レポートを公開しています。是非、Twitterのフォローお願いします。

通信講座

【エネルギー管理士】通信教育はどれがいい?3つのおすすめ業者を比較

あなたエネルギー管理士の資格を最短で取得したい。でも、熱力学や流体工学を学んだことがないので、独学だけではモチベーションが続かない。調べると通信教育もいろいろあるけど、どれを選べばいいのか分からない。 この記事ではそんなあなたにおすすめの通信教育を3つ紹介します。そもそも通信教育は必要?という話から解説していきます。 エネルギー管理士に合格するのに通信教育は必要? まず、通信教育を受講しないと合格できないか?についてですが、答えはNoです。現に私も通信教育を受講せずに独学だけで合格しています(3年もかかっ ...

自動制御

【自動弁】空動弁に電磁弁が必要な理由、電動弁との使い分けは?

空動弁を電気信号で開閉させるためには、圧縮エアと電磁弁が必要です。 空動弁を選定する際には電磁弁を付けるかどうかがオプションになっている場合がありますが、そもそもなぜ空動弁を動かすのに電磁弁が必要なのでしょうか? 今回は、空動弁の作動に電磁弁が必要な理由について解説してみたいと思います。 空動弁とは 空動弁はエア式自動弁とも呼ばれ、圧縮空気の圧力で弁を開閉するバルブです。 自動弁の中では電気の力でモーターを用いて開閉を行う電動弁が一般的ですが、防爆エリアなど電気を嫌う場所では空動弁が用いられます。 空動弁 ...

通信講座

【熱分野】SATのエネルギー管理士講座を有資格者が徹底レビュー

エネルギー管理士資格はもちろん独学でも取得できますが、ある程度の前知識がないと分厚い参考書を前に挫折してしまいます。 一つの選択肢として通信講座がありますが、参考書に比べると価格が高いので「買っても全然使えなかった」なんてことがないように注意が必要です。 そこで、技術系の通信講座で良く出てくるSATのエネルギー管理士講座を実際に購入し、レビューを作成しました。3万円以上する高額な講座なので、是非、購入する前のリアルな情報として参考にしていただければと思います。 この記事はこんな方におすすめ 独学に限界を感 ...

計測機器

【温度計測】放射温度計の原理、メリットデメリットは?

 「製品の温度を測りたい」というときに温度センサーを検討しますが、「非接触なら放射温度計」となんとなく思っていませんか?  今回はどんな時に放射温度計を選ぶと良いのか、メリットデメリットをわかりやすく解説してみたいと思います。 放射温度計とは 温度を測る計測器にはいくつか種類があり、それぞれ原理が異なることは先の記事でもご紹介しました。 その中でも放射温度計は物体から出る赤外線を検知します。赤外線という言葉は日常でもよく耳にしますが、目に見えない波長の電磁波の一種です。 太陽光など、何もない空間である宇宙 ...

自動制御

【自動制御】DCSとは何か、メリット・デメリットについて解説します

製造業に身を置いている方は「DCS」という言葉に聞き馴染みがあるのではないでしょうか。 なんとなく「パソコンみたいなものでしょう」「大きな画面で見るやつね」と思っている方のために、今回はDCSとは何のために使われているのか解説したいと思います。 こちらの記事は動画でも解説しているので、動画の方がいいという方はこちらもどうぞ。 DCSとは 検索エンジンでDCSと調べると、「Distributed Control System/分散制御システム」という答えが出てきます。 コントローラーと制御対象が1対1であっ ...

配管

【配管】フランジ規格、ASME?JPI?違いって何?

配管改造や機器導入時に必ずでてくるフランジ規格。JISとかASMEとか言葉が出てきますが、よくわからず使っている方も多いはず。 今回はASMEとJPIの違いにフォーカスして説明します。 規格とは ものづくりには測ったり、組み立てたり、計算したりということが必要ですが、工場ごと国ごとに基準が違っては困ります。そこで国際的に、もしくは国内で標準化を図っています。 この標準のことを規格と言います。 日本で最もよく見聞きするのはJIS規格だと思いますが、これはJapanese Industrial Standar ...

電気

【電気】安全増防爆と耐圧防爆の違いは?

 機器を新たに導入する際、「防爆の種類って何を選べばいいのだろう」となった経験のある方は多いはず。 工場内の他の機器を見て、同じ規格を選ぶというのも手ですが、今回は防爆規格についてわかりやすく解説したいと思います。 現場で使用されるポンプなどの電動機や計装機器に特に関係する、「安全増防爆」と「耐圧防爆」の違いについて解説します。 こちらは動画でも解説しているので、動画がいいという方はこちらもどうぞ。 防爆とは 防爆電気機器は工業分野の様々な現場で使われています。 こうした現場では可燃性ガスが存在する中で、 ...

ボイラー

【ボイラー】エコノマイザのメリットを計算する方法は?

ボイラーを更新するとき、エコノマイザを設置したほうが良いのか、しないほうが良いのか検討することってありますよね。 基本的にはエコノマイザを設置したほうが、メリットがあることが多いですが稼働時間が短いなどの特殊な条件では、費用対効果が合わないという事もあります。 今回はエコノマイザを設置した場合のメリットの考え方について書いていきたいと思います。 エコノマイザのメリット エコノマイザのメリットは、排ガスの熱を給水で回収することによってボイラー効率が上がることです。 ボイラー効率は、供給した燃料の何%が有効な ...

配管

【配管】ループ配管に水が上手く流れない!原因と対策は?

病院やホテルなどの大型施設では、機械室に熱交換器を設置し温水を循環させるループ方式が良く用いられています。 ループ方式は熱交換を行う場所が1か所でよく、メンテナンス性に優れた方式で循環させるには循環ポンプや膨張タンクなどの付帯設備が必要です。 設備が多い分、新たな設備の試運転を行う場合には、ポンプを回しても循環水が上手く流れないなどのトラブルが多いです。 今回は、温水のループ配管に温水が流れないという場合に考えられる原因と対策について記事にしたいと思います。 ループ配管で温水が上手く流れない原因 ループ配 ...

計測機器

【温度センサー】測温抵抗体、2線式と3線式の使い分けは?

配管の中のユーティリティや、タンクの中の製品温度を知りたいとき、温度計が用いられます。 その中でも温度変化をリアルタイムに検知し電気信号に変えて出力するものが温度センサーです。 新たにセンサー設置を考えた時、温度精度から抵抗温度計を選ぶ方も多いかと思います。 それでも型式によって配線する数が違うと迷ってしまうのではないでしょうか。今回は、測温抵抗体の2線式と3線式の違いを解説します。 測温抵抗体とは 測温抵抗体とは、抵抗温度計の測温部のこと、もしくはセンサーそのものを指して言う言葉です。 金属の電気抵抗が ...

配管

【配管】ストレーナの選び方は?メッシュ数と使い分けについて

配管中の異物(鉄配管から出るサビや流体に含まれていたゴミなど)を分離するために使われるストレーナ。現場では水、空気、ガス、蒸気など様々なユーティリティに対して使用されているのを見かけるかと思います。 語源は「〜を濾す」という意味のstrainから来ています。Y型、U型、W型など構造により呼び名が変わります。交換の際は「今までと同じものでいいか」となりがちですが、新設配管ではどのタイプが良いか分からないという方も多いかと思います。 そこで今回はストレーナ選びで重要なメッシュ数について解説したいと思います。 ...

ボイラー

【ボイラー】エコノマイザって何?空気予熱器との違いは?

ボイラーの効率を上げるために排ガスの熱を利用することは非常に重要です。 今回はボイラー効率に影響を与えるエコノマイザとは何かについて解説していきたいと思います。 エコノマイザとは? エコノマイザは節炭器とも呼ばれ、ボイラーの排ガスと給水を熱交換させる熱交換器です。ボイラー給水の温度を上げることで燃料代を削減することができます。 節炭器と言われる理由は、以前石炭炊きのボイラーが一般的だったことから来ているようです。 最新の小型貫流ボイラーの場合は、標準で設置されていることも多く、大型の水管ボイラーの場合は排 ...

安全弁

【安全弁】安全弁の選定方法について

圧力を持つ流体を使用する機器には、安全を確保するために安全弁の設置は必須です。 安全弁は非常時に作業者や設備の安全を確保する非常に重要な機器ですが、選定方法がよく分からないという方も多いのではないでしょうか? 今回は、安全弁の選定方法について書きたいと思います。 安全弁の選定方法 安全弁を選定するには次のようなステップが必要です。 型式を決める。 設定圧力を決める。 呼び径を決める。 1つずつ見ていきます。 型式を決める まず、安全弁メーカーのカタログを見ながら対象の流体の種類、温度、安全弁の材質、接続規 ...

計測機器

【温度センサー】サーモウェルは必要?保護管が必要な条件とは?

配管などに温度計を設置する際、ほとんどの場合で保護管が必要です。 この記事では、温度計に保護管の設置が必要になる条件についてまとめてみたいと思います。 ※ こちらの記事は動画でも解説しています。 保護管(サーモウェル)とは? 保護管とは、温度センサーや温度計、サーミスタなどの感温部を圧力、腐食、流速による損傷から保護するものです。溶接チューブから成るものを保護管、金属棒材を加工したものをサーモウェルと呼びます。 保護管を使用することで、センサーの長寿命化やプロセスを中断することなく交換が出来るので、不純物 ...

制御盤

【制御盤】リレーシーケンスとPLCの違い、使い分けは?

制御盤を使って工場の設備を運転する場合の制御方式として、大きく分けてリレーシーケンスとPLC制御があります。 最近では制御機構も複雑化してきたことからPLCが使用される場合が多いですが、場合によってはリレーシーケンスの方がコストが安く抑えられる場合もあります。 今回は、リレーシーケンスとPLC制御の使い分けについてメリットデメリットをまとめてみたいと思います。 こちらの記事は動画でも解説しているので、動画の方がいいという方はこちらもどうぞ。 リレーシーケンスとは リレーシーケンスは電磁リレーや調節計を複数 ...

制御弁

【制御弁】イコールパーセント特性とリニア特性の使い分けは?

制御弁には、バルブの固有特性としてイコールパーセント特性とリニア特性、クイックオープン特性があります。 一般的には、イコールパーセント特性が使用されることが多いですが、流量特性のグラフを見るとリニアの方が分かりやすくていいように見えます。では、なぜイコールパーセント特性が使用されるのでしょうか? 今回は、イコールパーセント特性とリニア特性の違いや使い分けについて解説したいと思います。 イコールパーセント特性とリニア特性とは? 制御弁では、開度が100%になったときに流せる流量をCv値という値で表します。 ...

自動制御

【自動制御】オンオフ弁を用いた二位置制御とは?比例制御とは違う?

オンオフ弁により、目的の値になるよう制御するオンオフ制御では二位置制御を利用する場合が一般的です。 この記事では二位置制御とは何かについて解説しています。 二位置制御とは 二位置制御とは、オンオフ制御で用いられる制御方式です。例えば、二位置制御で温度を50℃に制御し、しきい値を2℃で設けた場合、加熱源の供給は次のように行われます。 48℃で加熱源の供給開始 50℃で加熱源の供給停止 このように50℃という設定に対して、50℃丁度になるように制御するのではなく、少し幅を持たせ、2つの位置でオンオフを行うこと ...

熱交換器

【熱交換器】相当放熱面積とは?計算方法や使い方について

空調機や給水ポンプ、真空ポンプなどの能力を表す指標として相当放熱面積というものがあります。 この記事では、相当放熱面積とは何か、どのように計算するのかについて書いていきたいと思います。 相当放熱面積とは? 相当放熱面積は等価放熱面積とも呼ばれ、空調機や放熱器の能力を表す指標です。英語ではEquivalent Direct Radiationとも呼ばれ略称のEDRで表されることもあります。 相当放熱面積の定義は次のようになっています。 EDR(相当放熱面積)とは直接暖房設備の容量表示法の一種で、室温18.5 ...

ボイラー

【ボイラー】バイオマス発電って何?メリット、デメリットや発電効率は?

間伐材や資源ごみなどのバイオマス燃料を使用して発電を行うことをバイオマス発電と言います。 この記事では、バイオマス発電とは何か?バイオマス発電のメリットデメリットについて解説しています。 バイオマス発電とは? バイオマス発電はバイオマス燃料を使用して発電を行う事を言います。「バイオマス」とは、動植物などの生物からつくり出されるエネルギー資源のうち、石油などの化石燃料を除いたものの総称です。 木材チップを利用した木質バイオマス発電が一般的ですが、木材以外にも廃棄物を発酵させて出るバイオガスや資源ごみを燃料と ...

ボイラー

【ボイラー】バイオマスボイラとは?どんな燃料で蒸気を発生させるの?

バイオマス燃料を燃焼させて、蒸気を発生させる機器を「バイオマスボイラ」といいます。 近年、化石燃料の利用による二酸化炭素の排出を抑えるため木材や廃棄物を使用したバイオマス発電所が注目を集めていますが、発電を行うためにはバイオマスボイラは必須です。 この記事では、バイオマスボイラとは何か?について詳しく解説していきたいと思います。 バイオマスボイラとは? バイオマスボイラとは、木材、廃棄物、汚泥などのバイオマス燃料を使用して蒸気や温水を発生させるボイラです。 従来の石油、石炭、天然ガスなどの化石燃料方式と比 ...

ポンプ

【ポンプ】メカニカルシールとグランドパッキンの違いは?

ポンプのシール方式を選ぶとき、メカニカルシールとグランドパッキンのどちらにすればいいのかわからない時ってありますよね。 今回はメカニカルシールとグランドパッキンの違いについて解説してみたいと思います。 こちらの記事は動画でも解説しているので、動画の方がいいという方はこちらもどうぞ。 メカニカルシールとグランドパッキンの違いは? メカニカルシールとグランドパッキンは両方、内部の加圧水が外部に漏れるのを防ぐために使用します。両者とも回転する主軸がケーシングを貫通する箇所に取り付けられます。 次の動画がポンプの ...

バルブ

【バルブ】バルブに保温は必要?年間放熱ロス金額と保温カバーの投資採算性について

高温流体を送る配管には、火傷防止、省エネの観点で保温は必須です。保温をするかしないかで年間数百万円もコストに差が出てきてしまいます。 では、バルブの放熱はどの程度あるのでしょうか? 今回はバルブの放熱量や保温した場合のメリットについて記事を書いてみたいと思います。 1. バルブを保温しなかった場合の放熱ロス金額 今回は50Aのグローブバルブ、100Aのグローブバルブについて次の条件で計算を実施しました。 高温流体:200℃ 外気温度:20℃ h1:10000W/㎡K λ1:84W/mK L1:10mm λ ...

配管

【配管】保温の厚みと放熱の関係、最適な保温の厚みは何mm!?

高温の流体を扱う場合、火傷防止や放熱ロスを削減するため保温は必須です。 しかし、いざ保温について検討しようと思うと何mm程度の厚みがあればいいのか?今、ついている保温の厚みは最適なのか?が分からないという方もいると思います。 そこで今回は保温の厚みと放熱ロスの関係、そこから分かる最適な保温の厚みについて検証した結果を書いていきたいと思います。 最適な保温の厚みはどれくらい? 今回は次の3パターンで計算を行いました。放熱ロスの計算方法についてはこちらの記事を参照にしてください。 高温流体200℃、外気温20 ...

ボイラー

【ボイラー】スケールとスラッジの違いとは?

ボイラーなどの機器効率を低下させる要因としてスケールやスラッジがあります。 今回はスケールとスラッジの違いについて書いていきたいと思います。 こちらの記事は動画でも解説しているので、動画の方がいいという方はこちらもどうぞ。 1. スケールとは スケールは 水中に含まれるカルシウムやマグネシウムなどの鉱物が化合物となって機器の側面等に析出したものを言います。 スケールが発生すると、次のような問題がおきます。 伝熱効率が低下する。 バルブなどが固着する。 過加熱となり伝熱面に穴が開く。 スケールは鉄錆とは異な ...

ボイラー

【ボイラー】小型貫流ボイラーの5つのメリットとは?

最近では、多くの工場で保有水量の多い炉筒煙管ではなく、小型貫流ボイラーが採用されています。 その理由は小型貫流ボイラーには多くのメリットがあるからです。今回は小型貫流ボイラーの5つのメリットについて解説していきたいと思います。 こちらの記事は動画でも解説しているので、動画の方がいいという方はこちらもどうぞ。 1. 小型貫流ボイラーとは? 小型貫流ボイラーは水管ボイラーの一種で、管の一方から水を送り込み、もう一方から蒸気を取り出す構造になっているものです。 大体、0.5~2.5t/h程度の蒸気を発生させるも ...

ボイラー

【ボイラー】ボイラーの制御で重要な3つのポイントとは?

ボイラーを運転させるうえで装置を安全に稼働させることは非常に重要です。 今回はボイラーの制御について書いていきたいと思います。 ボイラーの制御で重要なことは? ボイラーの制御を行う場合、大きく分けて次の3点を注意する必要があります。 ボイラーの水位 燃料の燃焼状態 安全装置 それぞれについて見ていきましょう。 ボイラーの水位 ボイラー水位は、少なすぎると過熱になり燃焼管にダメージを与え、多すぎると蒸気と一緒に水分が運ばれるキャリーオーバーが発生します。 前者ではボイラーそのものの安全性を低下させ、後者では ...

計測機器

【圧力計】サイフォン管は何のためについている?

蒸気などの高温の流体の圧力を測定する場合、圧力計や圧力センサーにはサイフォン管が必須です。 今回は、サイフォン管の役割や原理について記事を書きたいと思います。 1. サイフォン管の役割 サイフォン管の役割は蒸気など高温流体の圧力を計測する際に、センサーや圧力計に耐温以上の熱がかからないようにすることです。 圧力センサーは一般的に何度を超えると故障するという温度があり、その温度は100℃以下の場合が多いです。そのため、蒸気配管にそのままセンサーを設置するとセンサーが故障してしまいます。 サイフォン管を用いた ...

ボイラー

【ボイラー】ボイラー水の水処理とは?しないとどうなる?

ボイラーは水を加熱して蒸気を発生させる機器ですが、何も水処理をしていない工業用水をそのまま加熱すると機器やプラントの寿命を著しく縮めてしまう危険性があります。 今回は、ボイラー水の水処理とは何かについて解説してみたいと思います。 1. ボイラーの水処理とは? ボイラーの水処理には大きく分けて次の3種類があります。 1-1. 軟水化 まず、最も一般的に利用されているのが軟水装置による軟水化です。 工業用水の中には、カルシウムやマグネシウムなどの鉱物イオンが微量に含まれています。 これをそのままボイラーの中に ...

冷凍機

【冷凍機】チラーとブラインの違いとは?

熱交換器で冷却したいとき「近くにチラー水があるから利用できる」とか「ブラインは製品に混じると大変なのでやめましょう」とか言われることってありませんか? チラーとかブラインとか、専門用語を使われると何がちうのか分からなくなりますよね。今回は、チラーとブラインの違いについて調べたのでまとめてみたいと思います。 こちらの記事は動画でも解説しているので、動画の方がいいという方はこちらもどうぞ。 1. チラーとブラインの違いとは? チラーとブラインの違いは チラーは冷凍ユニットの総称 ブラインはユニットで使う熱媒の ...

配管

【配管】異種金属接触腐食とは?

鉄配管にステンレスの機器を接続すると錆びるというのを聞いたことはないでしょうか? 最近では錆び対策として、ステンレスの機器が増えていますが、配管自体は鉄のことが多く、異種金属の接続による錆びを気にすることも多いです。 例えば、ステンレスの板に鉄のボルトを接続するとボルトがすぐにボロボロになったり、ステンレスのシンクに濡れた鉄くぎを置いておくと、鉄くぎが錆びるなどといった現象が代表的です。 今回は、ステンレスと鉄を接続するとなぜ錆びるのか?について解説してみたいと思います。 こちらの記事は動画でも解説してい ...

配管

【配管】錆は磁石にくっつくのか?錆と磁性の意外な事実

配管から出てくる汚れを鉄錆かどうか見分けるために磁石につくか調べたらわかるかも?と思っていませんか? でも本当にそれが鉄錆だった場合、磁石につくでしょうか?今回は、鉄錆と磁石について記事を書いてみたいと思います。 こちらの記事は動画でも解説しているので、動画の方がいいという方はこちらもどうぞ。 1. 鉄錆は磁石にくっつくのか? 結論ですが、一般的に配管の鉄錆と言われる赤錆(Fe2O3)は磁石にはくっつきません。そのため、汚れが錆かどうかを判断するのに磁石は適しているとは言えません。 正確には、常磁性体と呼 ...

圧力容器

【圧力容器】真空になる機器は圧力容器になる?ならない?

内圧が大気圧以上になる容器には、体積や圧力によって規制内容が変わる「圧力容器」という規定があります。 では、機器の内圧が大気圧以下の真空になる場合はどうなるのでしょうか? 今回は、圧力容器と真空の関係について解説してみたいと思います。 こちらの記事は動画でも解説しているので、動画の方がいいという方はこちらもどうぞ。 1. 真空になる機器は圧力容器になる? まず、結論ですが真空になる機器は圧力容器にはなりません。但しその機器が真空に耐えられるだけの構造になっているかは確認が必要です。 また、真空でも大気圧以 ...

ポンプ

【ポンプ】ミニマムフローはなぜ必要?無いとどうなる?

ポンプをワンパスで使用する場合には、締め切り運転にならないようにミニマムフロー配管を設けてやる場合があります。 ミニマムフロー配管は配管図面だけを見ていると、ついつい忘れがちですがミニマムフロー配管がないと、一時的にポンプが締め切り運転になりポンプの寿命を縮めてしまいます。 今回は、ポンプのミニマムフローの必要性について解説してみたいと思います。 1. ミニマムフローとは? ミニマムフローとは、ポンプの過熱、騒音、振動などを生じることなく連続運転できる最小の吐出し量のことです。 また、ミニマムフローを維持 ...

配管

【配管】流速が速いと何が問題?配管設計で流速が重要な理由

水、ガス、蒸気などの配管を設計する際には、配管内の流体の流速が重要です。 流速が遅い分には問題ありませんが、速すぎると様々な問題を引き起こします。 今回は、配管内の流速が速いとどんな問題が起きるのかについて詳しく解説してみたいと思います。 1. 流速が速いと何が問題? 配管内の流速が速いと次のような問題が発生します。 1-1. 圧力損失が大きくなる まず、圧力損失が大きくなり、使用先で欲しい圧力が得られなくなる可能性があります。 圧力損失は、 配管壁面と流体との摩擦によって発生し、 流速の二乗に比例して増 ...

配管

【配管】ステンレスと鉄のどっちがいいの?それぞれの特徴を比較してみた

配管を選ぶとき、鉄でいいのかステンレスがいいのか迷うことってありますよね? 錆対策ということで何も考えず、すべてステンレスで施工できればいいですが、コストが大幅に上がるので現実的には難しいです。今回は、鉄とステンレスの使い分けについて比較してみたいと思います。 どちらの材質が良いのか迷っている方の参考にしていただければと思います。 1. ステンレス配管と鉄配管の特徴は? まず、ステンレスと鉄で何が違うのか、それぞれの特徴について見てみたいと思います。 1-1. ステンレスのコストは鉄の3倍 もっとも大きな ...

制御盤

【制御盤】設備の電圧400V、200V、100V、24Vは何が違う?使い分けは?

電気機器を選定していると、同じ電動弁やポンプでも200V仕様と100V仕様があったりして、どっちを選べばいいのかわからないことってありますよね? 今回は、電気機器の電圧の考え方についての記事を書きたいと思います。 1. 電力と電圧、電流の関係 まず、電気が行う仕事は次の式で表すことができます。 $$P[kW]=V[V]×I[A]$$ P:電力、V:電圧、I:電流 つまり、同じ仕事を行う場合、電圧が高ければ高いほど流れる電流を小さくすることができます。電流を小さくできれば次のようなメリットが得られます。 ケ ...

ヒートポンプ

【ヒートポンプ】蒸気、電気、ヒートポンプ、ガスで最もお得な熱媒はどれ?

物を加熱するには、燃料を燃やして発生させた熱をどのようにして被加熱物に伝えるのかが重要です。 一般的には、蒸気、電気、ヒートポンプ、ガスヒーターなどが利用されますが、どの熱媒が一番お得なのでしょうか? 今回は、簡易的にそれぞれの熱媒を用いたときにどの程度効率が変わるのかを計算してみました。熱媒を検討されている方にとって少しでも参考になればと思います。 こちらの記事は動画でも解説しているので、動画の方がいいという方はこちらもどうぞ。 1. 蒸気、電気ヒーター、ヒートポンプ、ガスヒーターはどれが一番お得? 次 ...

制御盤

【制御盤】調節計って何?機能や出来ることは?

工場の自動化にはバルブやダンパー等の自動制御は必須です。これらの自動化を支える機器の一つに「調節計」があります。 今回は「調節計とは何か?」や「調節計ができること」について詳しく解説していきたいと思います。 こちらの記事は動画でも解説しているので、動画の方がいいという方はこちらもどうぞ。 1. 調節計とは? 調節計は目標設定値とセンサー信号との差を比較し、その差に応じた出力を行って、目標値に近づけるよう演算を行う装置です センサー信号の種類は温度、圧力、流量など様々で工場設備ではなくてはならない存在です。 ...

自動制御

【自動制御】プログラム制御って何?どんな時に使う?

製品の温度を制御する仕組みの一つに「プログラム制御」というものがあります。 フィードバック制御やフィードフォワード制御に比べ、少し複雑なイメージがありますが、実際には非常によく使われる制御方式の1つです。 ここでは、プログラム制御とは何か?どんな時に利用されるかについて解説していきたいと思います。こちらの記事は動画でも解説しているので、動画の方がいいという方はこちらもどうぞ。 プログラム制御とは? プログラム制御はコトバンクによると「時間的に変化する量に対して、コンピューターにあらかじめ記憶させたプログラ ...

自動制御

【自動制御】流量制御って何?流量を一定にする仕組みは?

配管やダクトに流れる流体の量を一定にする制御方式として流量制御があります。 流量制御は工場などで一般的に利用されていますが、温度制御や圧力制御とは違い、流量計を用いて制御を行うので少しイメージがわきにくいという方もいるかと思います。 今回は、一般的な流量制御の仕組みについて書いていきたいと思います。 1. 流量制御とは? 流量制御は、流量計と比例制御弁(またはダンパー等)を使って流れる量を一定にする制御方式です。 手動バルブと流量計で制御した場合、制御弁の一次側、二次側条件の変動や流量変更をすぐに行うこと ...

制御盤

【制御盤】自己保持回路の書き方と使い方について

工場の生産設備を自動化する際に用いるシーケンス制御の代表的なものに「自己保持回路」というものがあります。 今回は自己保持回路についての記事を書いていきたいと思います。 動画でも解説しているので、動画が良ければこちらもどうぞ。 1. 自己保持回路とは? 自己保持回路は、一度信号が入るとその状態を維持するような回路の事を言います。 例えば次のような2つの回路を見てみましょう。 まず、こちらはボタンを押すとランプが点灯するという回路です。 この場合は、ボタンを押している場合はランプが光りますが、ボタンから手を離 ...

計測機器

【温度センサー】接点付き温度計を利用するメリットと注意点は?

現場支持型の温度計の中には、接点付き温度計というものがあります。 接点付きとは、設定温度より高いか低いかによって接点が入る(回路が繋がったり切れたりするもの)温度計のことです。 今回は接点付き温度計の使い方や特徴について記載していきたいと思います。 1. 接点付き温度計とは 接点付き温度計は、設定温度によって接点が入ったり切れたりする温度計です  設定温度は現場で支持針をまわすことによって調整することができます。 接点付き温度計の利点は、制御回路をシンプルにできる点です。 例えば、ある設定温度を超えると自 ...

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